砂原康治 (発明家)

発明家です。 主な発明品としては、待ち時間表示付き仮設信号機を日本で最初に開発し商品化…

砂原康治 (発明家)

発明家です。 主な発明品としては、待ち時間表示付き仮設信号機を日本で最初に開発し商品化しました。1998年に日本初のLED照明器具を商品化しベンチャーフェアにおいて審査委員会奨励賞を受賞いたしました。私はすべて実体験を書いていきます。https://shlomo.jp/

マガジン

  • コラム 創造 (帝国ニュース北陸版)

    帝国ニュース北陸版に寄稿している”コラム 創造”です。自社ブランドの自社製品を持つメーカーを作るための概略を書いています。メーカーになり付加価値を稼ぐ業態に変化しましょう。

  • 発明家の日常

    発明家の日常を書いていきます。

  • 発明の成功と失敗(実話)

    私、発明家野良が25年前から一人メーカーとして自分で考え商品化した製品の開発裏話や失敗談などをご紹介します。グッドデザイン賞やベンチャーフェアでの受賞歴あり。

  • 自転車旅行

    発明家が自転車で旅します。

  • 破壊

    25年前から発明家をやってきて思うことを書いてみました。 以前、帝国ニュース北陸版にも寄稿したテーマを参考に今思うことを書いてみました。

最近の記事

  • 固定された記事

”発明家 砂原康治”のプロフィール

1.私は野良です。   下請けをせず、餌は自分で探すという意味です。 2.私がお相手する方   自社ブランドの製品をもつ個人事業主または法人    理由:日本のGDPを増やすにはメーカーの売上を増やす必要があります。 3.私がお相手しない方   下請け。 4.私の守備範囲  各工程の専門家を使い作戦の企画、立案、実行を行う串の役目が私の仕事です。ですから従来からある業務の分類には入りません。一人メーカーとして全行程を経験してきた結果一番重要なのは作戦だと気づきました。

    • コラム 創造_”終わりを決める”

       始まったものは必ず終わります。始めることを自分で決め、終わりも自分で決めることができればハッピーエンドになると思います。しかし、始めることを決められても、終わりを決められない人が多いのではないでしょうか。昭和の時代は、人の寿命よりビジネスプランの寿命が長かったので、それでも良かったのですが、今は色々なものの動きが早いので、ビジネスプランや商品の寿命も短くなっています。世の中の動きより早く考え行動しないと、自分のビジネスプランが鎮撫化して価値を持たなくなると思います。  学生

      • コラム 創造_”アクロバティックな特許販売”

         今回は、アクロバティックな特許販売の実例をご紹介いたします。雑談と思ってお読みください。  あるときアイディアを売ろうと思いました。どこに何を販売するか考えるため新聞の株価欄を見ながら考えました。この企業に何を提案したらNOと言えないだろうかと1社あたり3秒考えました。3秒考えて思いつかないときは次の企業へ移ります。ある企業の名前を見たときピンときました。この企業にこのアイディアを提案すれば、買ってくれるのではないかと思ったのです。そこで、その企業の研究所に電話し、「提案が

        • コラム 創造_”自分のステージ”

           誰でも自分に合ったステージで働く方が良いと思います。数の大きい順に図を描いてみました。なお、このコラムでは製造業の話はしないので、ご了承ください。  誰でも起業するときは、”こんな仕事をしよう”と考えます。それがその人のステージだと思います。例えば、***のメーカーをやってみようとか、士業をやってみようとか、投資家をやってみようとかです。それを考える理由は、”これならできそうだ”という根拠のない自信があるからだと思います。それが、その人の活躍するステージだと思います。 私の

        • 固定された記事

        ”発明家 砂原康治”のプロフィール

        マガジン

        • コラム 創造 (帝国ニュース北陸版)
          31本
        • 発明家の日常
          11本
        • 発明の成功と失敗(実話)
          12本
        • 自転車旅行
          5本
        • 破壊
          13本

        記事

          コラム 創造_”権利行使”

           今回は権利行使について実例をあげて説明してみたいと思います。  製品を製造販売するための特許という独占権を保有していても、他者を排除できなければ特許の価値はありませんし、独占しないと利益も出ません。他者が自社の特許を侵害する理由は複数ありますが、理由はどうであれ、真似されるということは価値あるアイディアだということです。しかし、そのまま放置すると、タダで使っても良いアイディアだと思われてしまい、そうなると有償で売ったり貸したりできなくなります。その理由は、「他者がタダで使

          コラム 創造_”権利行使”

          コラム 創造_”宣伝方法”

           中小企業が素晴らしものを開発したとき、どのように宣伝すればよいのでしょうか。新聞、テレビ、ブログ、SNS、ネット広告など、いろいろ考えられると思います。しかし、素晴らしいものであればあるほど、信用されるまでに時間がかかると思います。分からない人に知らないものを説明するのは面倒なものです。1994年に起業したときから、分かる人だけに説明したいと思っていました。それでも、インターネットが普及していない頃は、説明しなければなりませんでした。しかし、現在はいろいろなツールが使える

          コラム 創造_”宣伝方法”

          コラム 創造_”先手と後手”

           ”次どうしよう”と思ったときは、次の手を考えていないときではないでしょうか。私はこんなとき、後手に回ってしまったと思うようにしています。将棋でいう先手とは少し意味は違いますが、自分が主導権を持って有利な状態を先手と思っています。 世の中が変化したとき、現在販売している商品が価値を持たなくなることがあります。そのとき、次これを出そうと準備ができているときは先手に回っていると思います。先手に回るとは、世の中の変化を予測し、先に作戦を準備してある状態です。しかし、自分が思うような

          コラム 創造_”先手と後手”

          コラム 創造_”もがく”

           今回は、精神論を書いてみたいと思います。前回、「ぼんやりした商品のイメージができたとき、それを実現する方法を考え、現在から半歩先の未来へジャンプする」と書きました。しかし、どうやって半歩先の未来へジャンプしてハッキリした商品イメージをつくるのでしょうか。これは、どの本にも書いてありません。また、知識を増やしても実現しません。私の場合、もがきながら考えます。他に方法が思いつかなのです。  その実例をお話しします。あるとき商品のアイディアが出ないことがありました。それまでアイデ

          コラム 創造_”もがく”

          コラム 創造_”何をつくる”

           何をつくればよいのでしょうか。以前(本誌2021年9月17日号「仕様の決め方」参照)にも少し書きましたが、売れる商品を計算する方法をもう少し詳しく説明してみたいと思います。  まず、2つの条件を確認します。 条件①  自社または取引先のノウハウや技術で、実現可能な範囲で商品を考える必要があります。できないことを商品にはできないからです。リソースをリストアップするということです。 条件②  世の中にある商品カテゴリの範囲から商品を考えます。分からない人に知らないものを説明す

          コラム 創造_”何をつくる”

          コラム 創造_”波に乗る”

           同じものを作り続けていると売れなくなります。製品を立ち上げて、売り上げが上昇し、水平飛行に入り、その後、徐々に売り上げが落ちていきます。そして、採算がとれなくなりその製品が廃版になります。ここで会社まで終了してしまうと一発屋と呼ばれます。一発屋で終わらないためには次々に製品を立ち上げなければなりません。そして先に立ち上げた製品が売れているうちに次の製品を立ち上げ複数の製品を立ち上げていきます。合計して廃版になる製品よりも立ち上げた製品の数が多く利益も増えていくのであればよい

          コラム 創造_”波に乗る”

          コラム 創造_”基礎研究”

           今回は、基礎研究の重要性について話したいと思います。  そろそろ暑くなってきたので、冷やす話からしましょう。物を冷やすには4つの方法があります。放射冷却、電子冷却、気化熱を奪う、化学的に冷やすの4種類です。  放射冷却とは、雲が無いときに地表から宇宙空間に赤外線を放射し冷える現象です。電子冷却とは、ペルチェ素子などを使い電流を流すと、発熱する部分と冷える部分ができる現象です。気化熱を奪う方法は、水などの液体が蒸発すると、その蒸発した部分が冷える現象です。化学的に冷やす方法は

          コラム 創造_”基礎研究”

          コラム 創造_”知財経営”

           経験から得た強い特許の取り方を説明してみたいと思います。  昔はたくさん特許を出願し登録になっても、売ったり貸したりできませんでした。それどころか全く同じ製品を大企業から販売されてしまうこともありました。なぜだろうと考えたところ、全て弁理士に任せっきりしていたからだと分かりました。この「全て」というところが問題だったのです。新技術や新製品を開発した際に特許出願を検討しますが、何も考えずに「この製品を特許出願してください」と弁理士に頼むと、弁理士は特許登録になるように一所懸命

          コラム 創造_”知財経営”

          コラム 創造_”売れる商品企画”

           売れる商品を企画する方法を説明します。後半は実例をあげて、どのように考え何をしたら売れたのかを説明いたします。  同じ努力をするのなら市場が大きい方が有利なので、まずは大きな市場を狙います。次に、用途を考えます。誰もが必要とする用途です。その次は、機能を考えます。これまでにない画期的な機能です。パッと見て誰もが欲しいと思う機能です。ここまでは、誰でも分かると思います。具体的に大きな市場を決め、そして具体的に画期的アイディアから生まれた製品を考えます。しかし、その画期的なアイ

          コラム 創造_”売れる商品企画”

          コラム 創造_”商標とネット集客”

           素材を仕入れて加工し、自社製品として販売する場合があります。そのとき商品名を付けます。商品名の付け方には大きく分けて、下図のように3種類あります。例えば、Aの場合は「***段ボール」、「***フィルム」などで、素材名をそのまま表示しているため素材メーカーが分かってしまい、自社から売れなくなります。  次にBの場合は、造語で商品名を付けたので、他者が同じ名称で販売できないよう商標登録します。「写ルンです」、「ガリガリ君」などはその例と言えます。Cの場合、一般名称を連結して商品

          コラム 創造_”商標とネット集客”

          コラム 創造_”仕事と作業”

           毎日、物を作って売る事は従業員に任せる作業です。経営者は仕事をしなければなりません。仕事とはビジネスプランを作り実行し、問題があれば修正しまた実行するということです。物がたくさん売れたので仕事をした気分になっていると、世の中が変化したときに次の策が無い事になります。そのためには、常にビジネスプランをブラッシュアップして磨いておく必要があります。そして、次の手を準備しておくことです。新商品を販売して時間が経過すると陳腐化して商品寿命が尽きます。始まったものは必ず終わるのです。

          コラム 創造_”仕事と作業”

          コラム 創造 ”物づくりの価値”

           物づくりに価値はありません。価値があるのは、その物を作る権利、販売する権利です。誰でも作れる物は安いところが受注します。設計製造の過程が複雑で自社しか作れないと思っている方もいるかもしれませんが、自社が作れる物は他者も作れるのです。製造販売を独占したい物は技術的に独占するのではなく法的に独占する方が安価で確実です。そうする事で、自社で値段を付けることができるようになります。高い技術力によって作ったとしても自社が作ることができれば他者も作ることがでるのです。  先日、ある大企

          コラム 創造 ”物づくりの価値”