招待制の大会について思う事

こんにちは、海外勢とやりとりをしていると、Google翻訳を通されたときに正しく翻訳されそうな日本語の言い回しを選択してしまいがちな今日この頃のSHKです。

この間の日曜日に、ソウルキャリバー6の大会でSCWB(ソウルキャリバーウィズアウトボーダー)という、チャリティ大会の日本大会にに選手として招待されて出場してきました。
大会の結果としては8人中4位。悪くはないけど負け方が悪かったな(負けた相手二人ともにほぼラウンドすら取れてない)と反省してます。
その過程で海外勢とリプ合戦になったり数日たっても未だにたまに変なツイートに巻き込みリプされたりしたんですけど、まぁ今回はその件とは違う話。

タイトル通り招待制の大会について思う事です。
SCWB大会の趣旨としては「コロナ禍の影響でEVOが無くなってしまい、国際色強い大きい大会もしばらく開けそうにない。なら、せめて、各国のトップ選手を集めてトーナメントしませんか。そして、大会に合わせて募金活動も行い、それを国境なき医師団に募金しましょう。
みたいな趣旨だと聞きました。

私は概ね素晴らしいと思い、補欠人員でとのことでしたが招待を受けました。補欠でもなんでも協力できるなら使ってくれと思いました。
しゃくどんアリーナもEVOがなくて寂しいなという趣旨もあったものの、ここまで多くを巻き込んでかつ、それをチャリティにしようなんて、意識高いものは思いつかなかったですし、思いついても様々な理由でやらなかったしやれなかったでしょう。

なので、そのトーナメント制度について私はとやかく言うつもりもありませんし、権利もないと思ってます。
理念も内容も進行も素晴らしい大会でした。以上です。

つまり、ここから先は私がただただ思う招待制に参加したことで蘇った、トラウマの話。

高校のころ、弓道部に所属していました。
所属した理由は端的にいってしまうと「運動せずして運動部に参加できる(≒競技に参加できる)」というもう既に所属理由からして終わってるものでした。あと9割以上の人が高校から始めるというのもありましたけどね。

俺のソウルキャリバーのプレイングを見てる人は想像に難くないと思いますが、俺はめちゃくちゃ不器用です。不器用な男がここだけはやれるようになろうと最低限の練習をして相手の隙をつくようなスタイルです。
「相手より”絶対”的に優位に立って勝つ」勝ち方ではなく「相手のミスだろうが運だろうがなんでも利用して"相対”的に優位に立って勝つ」というのが俺のスタイルだろうと思っています。

そんな不器用な塊の男に対して、弓道というのはそもそも対戦相手というのはあってないものなので絶対的に自分を高めるしか勝つ手段がない。そして特に手先や体の動かし方(いわゆる綺麗な型で弓を引けるかみたいな)の器用さの欠如が、(何十年もやるならともかく)初めて数か月~数年という高校生活の部活動ではめちゃくちゃに足を引っ張ります。

ごちゃごちゃ言い訳を並べましたが、結果からいうと「せーので始めた同学年の部活仲間に置いてかれた」わけです。動機が不純なのも影響したような気もしますが、まぁ元々ばりばりの運動部出身の人とかはやっぱり自分の体の動かし方を理解してた気がしますね。

で、そういう連中は何人かいて、「出遅れ組」というかダメ組というかそういうグループになって、初心者のころから筋がよかった「出来る組」は一つ上の学年の先輩が少なかったこともあって団体戦などに1年からバンバン出るんですよね。

自分たちの学年は一つ上の学年と違って、数がめちゃくちゃ多かった世代ということもあり、団体戦(各校5人まで)とか、個人でも各校の出場人数が限られるものなんかは、全く大会に出れずに過ごしました。
だって、激しい運動しないんだから怪我とかで欠場等もめったに起こらないですし、「んーこいつ今日は調子悪いな、代打SHK!!」みたいなこともほぼ起こらないですし、顧問は「こいつに経験つませよう」みたいなタイプでもなかったですからね。

道場で毎日パシュンパシュン弓を引いて当たった外れた、お前の射形は汚い、もっと肘さげろとかそんなこと言いつづけて、目標となる大会も全員出場できるのがほんと稀にあったりするぐらいで、あとは型のきれいさ重視の昇段試験とかそういうのなんですね。

日々が毎日当たった外れたの繰り返しで、俺がやりたい「競技」の勝った負けたのひりつきからは遠のきます。
しかしまぁ、続ければなんか結果は出るだろうと大会で当てる事を目標に日々緊張感を意識しながら射る練習を心掛けるようになります。

で、そんな状況みかねたのか、顧問のきまぐれなのかわからないんですけど、「次の団体戦は”メンバー決め大会”を部内で数日にわたって行い、その上位から団体戦メンバーを選ぶ」と言われるものが発表されました。
記憶が確かならそれが二年の冬、4月入ったらすぐインターハイ前になるので最終的な3年のインターハイメンバーを選出するのにうってつけな団体戦なわけです。

俺は「これだーーーここしかねぇ!俺の3年をぶつけるにはここしかないんだ!」と本気で思い、そのメンバー決め大会に向けてモチベが急上昇しました。

で、メンバー決め大会の結果、後にキャリバーでも「大会強い」と言われる強心臓のためなのか、団体戦「出来る組」のいつメン(いつものメンバー)を差し置いて確か4番目か5番目の成績を収めたんですね。これは来た、インターハイに出るチャンスがようやく回ってきた。代打みたいなのはないけど、さすがにインターハイメンバーを決める大会、最低でも予備メンバーにいれて多少は出して様子見してくれるだろう、と思いました。

結果は5人の団体戦メンバーはおろか、予備メンバーにすら入っていませんでした。団体戦メンバーは自分よりも下位になった「いつメン」の人が入っています。

自分の性格を知ってる人はわかると思いますが、当然「納得できません」。
出来るわけがない。なんの為のメンバー決めなんだ。
と、顧問に直談判しに職員室乗り込んだんですよね。一人で。熱い少年時代ですね。

納得できない旨を伝えると顧問は「あくまであれはメンバーを決める参考にするもので、それまでの総合的な”実績”や”大会での貢献度”で判断した」と言われました。
実績や貢献度・・?そんなもん1年の時から先輩と組んで大会出れてるやつらの機会の多さに叶うわけないじゃないか・・。確かに大会で緊張感をもったとき、弓道は待ったり準備している時間が長いのもあり(動作をゆっくりしないと注意されたりする)、より一層大会力みたいなのが重要なんだけど、「それを言い出したら今までメンバー決め大会みたいなのやってない実績でメンバーを選んでいるのだから、1年の時に下手だったものはもうノーチャンスってことではないか?この数日間のメンバー決め大会はなんだったんだ?」と改めてぶつけました。

それに対しては「あくまでもあのメンバー決めは参考のもの」と返されるだけでした。そこで大体理解しました。つまり、顧問の中では粗方メンバーが決まっていて、あのメンバー決め大会は「出来ない組にチャンスを与えるもの」ではなく「出来ない組に諦めさせるもの」だったと。ほらね?いつメンが勝つでしょ?ってするものだったのだと。

俺がその筋書きを崩しただけで、結局、物語の結末を書き換える気なんてさらさら無かったんだと。
それ以来、行く理由もないので部活も行かなくなりました。さすがにインターハイは応援に行った記憶あるけど。代わりにバーチャロンフォースと受験勉強に熱が入っていった記憶があります。

要するにですね、完全招待制大会となるとそれを思い出してしまうんですよ。
自分が日本代表として出たラスベガスのバンダイナムコ公式大会なんかは完全招待制ですね。

キャリバー6で言えばウェポンマスターや広義では闘劇なんかも招待制大会といえなくもないですけど、当日枠をつくっていたり、この店舗やエリア予選が招待のための大会ですよ。って開いてるので完全招待制の大会って、本当にラスベガスの公式大会以来で、あれも一応全日本最強決定戦って大会の結果(後告知だったけど)から選定された招待枠だったので、
「過去の実績から」って曖昧な基準で選ばれたのは本当に初めてだったと思います。

で、「過去の実績」というのも見ると、高校の時をどうしても思い出してしまい、今国際色強い大きな大会が出来ない中で、開こうとする大きな大会が「過去の実績を参照した完全招待制」ってのはどうなんだろうと思ってしまうわけなんですよね。

もちろん「だったらお前が開けよ」って話に落ち着くのでSCWBに対する批判とかではないんだけど、今実績を出したい人らが実績を作れる大会って本当にソウルキャリバー6では無いよなぁ。と寂しくおもうわけでした。

なんかそういうシングル大会もいっちょやりたいですけど、なかなかね。

というお話。
そんなトラウマもあるので、ちはやふるの団体戦とか、メガネ君とかは結構くるものがあります。

ありがとうございました。

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