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ドラムサークルでトレーニングビートのワークにチャレンジ!

 こんにちは15期生の中島静代です。今年の3月に無事ビートオブサクセスのトレーナー養成塾を修了しました。まだまだドラムサークルのファシリテーター歴も浅い私ですが、ドラムサークルにトレーニングビートのワークを取り入れたところ、自分でも驚きの効果があり、やや興奮気味に松村さんにお話ししたところ、「noteに書いてみない?」とのお誘いを受けました。新米ビートトレーナーですが、このたび調子に乗ってご報告させていただきます。

 先日、東京未来大学子ども心理学部の某ゼミの学生と先生の15名と共にドラムサークルを行いました。会場はどれくらい太鼓の音を出せるか、実際に出してみないとわからないという状況だったので、太鼓以外にもいろんな小物類を用意して出かけました。このとき、「もし太鼓を叩けなくても、いざとなったらトレーニングビートで学んだいろんなワークをやってみよう」という思えることがとても心強かったです。

 まずスタートはビートコネクションを行いました。実は先日、大人の障がい者施設でのドラムサークルで、最初にビートコネクションをやったところ、みんなの集中力と他の参加者さんへの意識がぐっと高まり、いつもはなかなか揃わないビートが最初から揃った経験をしたばかりだったのです。学生たちにもビートコネクションから始めることで、他の参加者に存在に気づき、今日のアクティビティをこのメンバーで作り上げるという意識を高めてもらうことを目指しました。

 最初は1音ずつみんなの音を聞かせてもらい、「1周何秒くらいかな?」とタイムを計ってみました。最初は6秒台、さらにタイムを縮めるチャレンジを提案したところ、学生から「3秒?」というささやき声が・・それをすかさず拾い3秒を目指すことにしました。「ヤッター」の掛け声とタイムの読み上げは、とっても明るいゼミの先生にお願いしました。最初は、成功を半信半疑の様子だった学生も、いざやるとなると一気に集中力が増し3回目にクリアー。「2周にチャレンジする?」の問いかけにはみんながうんうんとうなずいています。目標タイムは5秒、こちらは2回目でクリアーしました。

 ここからはいつものドラムサークル、ボリュームアップ&ダウン、ストップ&ゴー、コール&エコー、グルーピングなどを行い、小休止を取りました。

 後半はシェイカーテイク&パスからスタートしました。好きなシェイカーを選ぶことも嬉しそうで、たとえ小さくても楽器そのものの持つ魅力を感じました。学生たちが自分の選んだシェイカーに愛着を持っているように感じたので、すぐにシェイカーテイク&パスを始めず、まずは左右の耳の聞き分けをしてみました。多くの学生が左右で聞こえ方が違う方に手を上げたことにちょっとびっくり。若い人ほどより広い周波数が聞こえるためでしょうか。


 シェイカーと仲良くなったところで、いよいよシェイカーテイク&パスを始めました。やっていくうちに、「そこの椅子をもう少し詰めたら」「渡す方を見て、自分の左手は見ない」などの意見が出てきました。「なんで左手は見なくていいの?」の問いかけに、「隣の人を信用して、自分はしっかり次の人の手においてあげたほうが良い」との意見。「おっ!待っていたコメント!」と心の中でガッツポーズ!みんなでその言葉を確認しあったおかげか、その次のトライで無事高速の2周をクリアーしました。

 そこからは主に小物楽器を使って、みんなでサウンドスケープを作り上げました。先生がオーシャンドラムを演奏し、テーマはみんなで決めた「夜の海」。集中して自分の音を探りながら演奏している様子が伝わります。ここから朝が来て、にぎやかな昼、また夜の海へと展開していきました。
 このシェイカーテイク&パスからサウンドスケープの流れで、参加者の一体感と集中のギアがまた1段上がったのを感じました。

 最後の太鼓、小物のドラムサークルでは、明らかに前半とは違い、多彩なリズムや独創的な演奏がどんどん出てきました。途中から(唯一の)男子学生にバトンタッチし、金物、振りもの、木製楽器、動物の鳴き声のグルーピングでファシリテーションをしてもらいました。さらに笑顔や笑い声がいっぱいのドラムサークルになっていくのを感じました。そして最後はいろんな学生にスポットライトを当て、ラストは先生のランブルのボリュームアップ&ダウンからのジャンプでストップ。最後の振り返りも含めて90分、しっかりやりきることができました。

 今回のドラムサークルを通して、リズムの力に加えてトレーニングビートのワークという、私にとって新しいアプローチで、参加者の一体感やグルーブを作れるということを実感しました。90分という長丁場にもかかわらず、参加者さんの気持ちを引きつけ、時間の経過とともに一体感とグルーブ感(一人一人が自分らしい演奏で、全体で良い演奏を作ろうと貢献するイメージ)が増すのを感じました。文中にもありますが、まさにギアが一段一段上がっていく感じでした。
 
 終了後にゼミの先生とお話しした際、今回のドラムサークルでは、企業研修でも用いるチームビルディングの手法を取り入れていたことをお伝えしました。ワークを通して一体感が増すことで、今日のような楽しい演奏になったことを説明したところ、とても感激してくれました。ドラムサークルに新たな価値が加わり、より良いものと感じてくれたように思いました。

 報告は以上になります。
 
 新米ビートトレーナーの体験記を最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。

 

 

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