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静岡デザイン専門学校と町工場でグッズ制作を目指します!|シズデ×ファクハク2024 vol.1

初めまして、静岡デザイン専門学校略して「シズデ」プロダクト科3年生です。私たちは去年に引き続き、静岡のモノづくりの技術を学びながら、ファクハクを盛り上げるための授業として、「ファクハクグッズの製作」プロジェクトを行います!

今年のテーマは「学生と企業を交ぜる」

こんにちは。シズデの講師です。今年も始まりました、シズデ×ファクハクプロジェクト。
工場見学が大好きな私が、ものづくりを学ぶ学生にぜひリアルな現場の楽しさを知ってほしい。という思いから始まったこの授業。初回では4つの企業様と金属製のバングルや紙製のモビール、自分で削って作る体験型メモスタンドなど、面白い商品を販売しました。
そう、このプロジェクトは学生と企業がコラボして楽しいアイデアを作る、だけではありません。実際にグッズとして”販売”するのです!

前回はリアルなものづくりの緊張感を体験するために、各企業様に最終プレゼンをしたのち、商品化できるものを発表する。というコンペのようなやり方だったのですが、(あ、無事全チーム販売させていただけました、やった!)反省点として、企業と学生がもっと交流したかった。という声をいただきました。
そこで今回は、以下のテーマに決定しました。

「学生と企業を交ぜる」
単にコラボするだけでなく、一緒に考え、アイデアを出しながら商品開発を進めます。
学生の授業に出席していただき、同じテーブルでアイデアを出し合いながら進めていくのですが、ここで講師はお忙しい企業の皆様を、なんと3回も授業に参加させる。という暴挙に出ました。毎回9時30分〜12時40分まで、みっちりです。

そしてこの無茶振りに答えてくださったのが、「アオイネオン」「エクタス」「ナガハシ印刷」「前田工業」の4社のみなさまです。しかも毎回3名様ほど来ていただけるという、とんでもなく嬉しい体制をとっていただけました!

5月に各社様に工場見学に行った後、どの企業と組みたいかを募り、学生も4チームに分かれます。面白い商品を考えるのではなく、ファクハクに来る人はどんな人か、イベントでグッズを買わない人はなぜ買わないのか。そんな人に買ってもらうにはどうしたらいいか?などターゲット設定や問題定義をしながら進めています。
今回は合同授業の1回目として、その考察を元にコンセプトを決定した際のレポートを各チームに書いてもらいました。


「アオイネオンチーム」

みなさんは「アオイネオン株式会社」と聞いて、どのようなものを作っている会社だと想像しますか?名前の通り、ネオン管を主に作っていると考える方が多いのではないでしょうか。 
 
私たちは、ネオンだけではなく、数多くの看板を製作しているということを発信したいと考え、アオイネオン株式会社を選びました。 
 
5月21日の授業では、今までグループで話し合ったことを、アオイネオン株式会社の方々に伝え、コンセプトを決定するため、話し合いをしました。

  まず、グッズを買わない理由としてどのようなものがあるか意見をまとめ、「興味が湧かなかったから」、「周りの人が買わないから」、「衝動買いをしたくないから」、「帰りの荷物を増やしたくないから」という意見が出ました。そこで、グッズを買うことが目的で来てもらえるような魅力のあるものをデザインするということを目標に設定しました。 

また、アオイネオン株式会社では売り上げの1割ほどがネオン、残りの9割が看板やサインということで、ネオンだけではなくアオイネオン株式会社の看板についてもっと興味をもってもらいたいという狙いで、ミニチュア看板をテーマとしたグッズをつくるという意見がたくさん出ました。

そして、ファクハクには、ものづくりの業界で働くことを目指す学生にたくさん来てもらい、アオイネオン株式会社の看板に興味をもってもらいたいということから、グッズ製作のターゲットは、学生に決定しました。 

そこで、今回の話し合いでは、「ネオンのイメージが強かった学生」に「看板について知ってもらう」ために「看板を身近に感じさせる」役割を担うというコンセプトに決定しました。 

「エクタスチーム」

こんにちは。チームエクタスです! 
今回、私たちシズデ生4人と株式会社エクタスさんでコラボをすることになりました! 

エクタスさんは主にプラスチック類の試作品を主に制作している企業です。 

まずは事前にまとめた「ファクハクに来る人の特徴」と「グッズを買う理由」をもとに話し合いました。エクタスさん側からの意見や要望もいただき、今回制作するファクハクグッズのターゲットとコンセプトを決めました。  

私たちのターゲット&コンセプトは
「Z世代のハンドメイド好きに、よりものづくりに興味をもってもらうために裾野を広げる役割を担う商品」です。 

昨年のファクハクでエクタスさんを訪れた人の中で若年層の割合が少なかったそうです。そんな中、若い世代のターゲットにものづくりの楽しさやワクワクを知ってもらいたいという思いが込められています。

今回の話し合いの中で感じたのはエクタスさんと私たちシズデ生、両者とも「ものづくりが大好き」だということです。  今後も、話し合いを重ねファクハクやエクタスさん、そしてものづくりの魅力が伝わる商品開発をしていきますのでよろしくお願いします。 

「ナガハシ印刷チーム」

こんにちは!チームナガハシ印刷です(^-^)/ 
私たちシズデ生四人とナガハシ印刷さんでタッグを組むことになりました!

私たちは、この授業で日常的に使用している紙で魅力的な商品を開発したいと思いました。また、工場見学で見た印刷方法が興味深く、ナガハシ印刷さんと一緒に商品開発をさせていただきたいと考えました( ´-` ).。oO 

 今回の話し合いでは、まずファクハクに来る人とグッズを買う理由をまとめたシートを発表しました。次に、昨年のファクハクでナガハシ印刷さんに訪れた方々の年齢層や性別などを聞きながら、企業の方と一緒にターゲットとコンセプトを決めました。 

私たちのグッズのコンセプトは 
「ものづくりが気になっている女性が、 
アイデアを形にするためにモノづくりのハードルを下げる役割を担う」 
に決定しました(ˊᗜˋ) 
このコンセプトには、ものづくりに興味を持っているけど難しそうで手を出せないという女性に、アイデアを形にする楽しさを感じてほしいという思いが込められています。文房具好きな女性が多いこと、昨年のナガハシ印刷さんを訪れた方の半分が女性だったことから、ターゲットを女性にしました。現段階では、ナガハシ印刷さんの自社商品である「いいかげんシリーズ」の季節物やカレンダー、自分でカスタムするメモ帳、アイデアを形にできる製作キットなどの案が出ています。^._.^ 

今後も、アイデアスケッチや話し合いを重ね、ナガハシ印刷さんやファクハクの魅力が伝わる商品開発をしていきます!
これからよろしくお願いします( ˊᗜˋ)(ˊᗜˋ)(ˊᗜˋ)(ˊᗜˋ ) 

「前田工業チーム」

私たち4人のうち3人は昨年のファクハクで前田工業に行ったメンバーで、全員が革製品に興味があることから今回のコラボ企画も前田工業さんを選ばせていただきました。

前田工業さんの特徴は、県内で唯一革靴を制作しており、 
今回コラボした4社の中でも服飾系の商品を作っている唯一の企業です。 

まず、事前の授業で私たちが作成した「グッズを購入しない人の理由」と「ファクハクに来る人の特徴」という2種類の四象限マトリックスを元に、グッズを作るに当たって狙いたいターゲット層をある程度具体的に決めます。

  「ファクハクで前田工業にいらっしゃるお客さんと言えば“革の製品に興味がある人”になるのでは?」
 「それなら、その人たちをターゲットにしよう!」  

という流れで、ターゲットは「革製品に興味がある人」となりました。 
次にターゲットに行き着いて欲しいゴールとなる目的を決めます。 
苦戦はしたものの話し合いは進んでいき、前田社長から出してくださった「革という自然物の世界を理解する」というワードが目的となりました。  

そして最後に、その商品がどんな役割をするか、というのを決めます。 

体感20分〜30分ほど。話し合いをしたり思いついた言葉を恐る恐る呟いたりするものの、あまりピンと来ないために練り直し…をひたすら繰り返します。 
そんな中、「愛着」という表現が出てきたことで、ようやく第3段階には「人と革を紡ぐ愛着」という文章が入り、コンセプト決めが終わりました。  

私たち前田工業グループのターゲット・コンセプトは 
『革に興味はあるが、はっきりとした魅力が分からない人』が、 
『革という自然物の世界を理解する』ために 
『人と革を紡ぐ愛着』の役割を担う製品 となりました。  

学生の私たちにとっては普段なかなか出来ないような話し合いで、苦戦したり、逆に話が弾んだりと、かなり新鮮な時間になりました。 


‥‥いかがだったでしょうか。学生チームと企業チームが同じテーブルでアツくディスカッションしている姿に大変感動している講師です。みんな楽しそう!

学生17人に対して、企業チーム12名とまさに交ざりあっています!

さてさて、今年はどんな商品ができるでしょうか。次回からのレポートもお楽しみに!!


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