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静岡デザイン専門学校と町工場でグッズ制作を目指します!|シズデ×ファクハクvol.4

こんにちは。静岡デザイン専門学校略して「シズデ」プロダクト科3年生です。私たちはファクハク初開催に向け、静岡のモノづくりの技術を学びながら、ファクハクを盛り上げるための授業として、「ファクハクグッズの製作」プロジェクトを行っています。

「ついに最終プレゼン」

シズデ講師です。5月から進めてきたプロジェクトもいよいよ大詰め、ついに最終プレゼンの日がやってきました。このプレゼンを各工場の方に見ていただき、商品化するかどうか判断していただく(つまり、商品化しない可能性もある!)ための大事な発表です。
下級生の聴講なども入ることが決まり、取材がくるかも!?という話もあり、ハードルがどんどん上がる中、学生達は最後の追い込みを掛けてくれました。
今回はプレゼンの様子をレポートしてもらいます!


「山崎製作所チーム」

私たち山崎製作所チームは、バングルとピアスとキーホルダーのデザイン案を発表しました。 
バングルは商品販売として、ピアスとキーホルダーは体験型システムとして考えています。 
 
物を考えるにあたってデザインだけではなく、コストや技術のことも含めながら考えなければならないことが今までと違い、難しいと感じました。 
また、ターゲットやコンセプト、キャッチフレーズ、ストーリーなどを結び付けることが大変でした。 

悩むこともたくさんありましたが、楽しかったこともたくさんあり、特にキャッチフレーズやタイトルを考えること、デザインのバリエーションを増やすことが印象に残っています。 
 
ターゲットを金属マニアに絞り、金属への熱が強い人を想像し設定しました。そのためキャッチフレーズを「金属の余韻」とし、クールで熱い言葉にしました。 
そしてキャッチフレーズを決める中で、良い候補が多く出たのでそのままタイトルとして使うことにしました。 
 
バングルは「君が金属にハマる日」で、腕にバングルをはめる事とかけてこの名前をつけました。 
 
ピアスは「金属のようにまぶしい君になれ」で、耳元できらりと輝くようにお客様も輝いて眩しい存在となるよう意味を込めました。 

キーホルダーは「金属はいつも君のそばに」で、バックなどに付けるので、どこにでも金属がそばにあることにより、余韻を楽しんでほしいという意味を込めました。 
 
体験名は「金属と今つながる」で、金属同士を繋げるのと、お客様が金属と繋がるという意味を込めています。 
 
発表の際には、前回指摘されていたコンセプトとデザイン案があっていない所を改善し、山崎製作所の方から「はっきりとイメージする事ができた」とお褒めの言葉を頂き、とても光栄でした! 

山﨑製作所の杉山さん 


「ナガハシ印刷チーム」

ナガハシ印刷チームです!
先日、企業の方々に学校に来ていただき、私たちが考えたファクハクグッズの最終プレゼンテーションをしました。今回のnote記事は、ファクハクグッズについて試行錯誤してきた日々や最終プレゼンテーション当日の感想を、それぞれ書きました。

Natsuki Shiraishi
自分たちの考えるファクハクグッズが製品化できるよう、企業の方々とメールで連絡を取り合いながら作業を進めてきました。実際にデザイナーの仕事をしている方と、コンセプトやターゲットの設定、商品化する際の問題点など…様々なことを相談できたので、とてもいい経験になりました。プレゼンテーションは、緊張しましたが、自分たちの考えたファクハクグッズの魅力が上手く伝えられたのではないかと思います。

Ayu Suzuki
ファクハクのプレゼンは正直に言うと実はとても緊張していて、心臓が早いなと思いながらのプレゼンでした。私たちナガハシグループはストーリーがかなり重視されていたので気持ちが伝わるように、できる限り堂々と話さないと!そうしなければきっとプレゼンが伝わらないのだろうと思っていたので、ハキハキと情緒を込めて話すことを意識しました。拙いプレゼンだったかもしれませんが伝えたいことが伝わっていたら嬉しいです。

ナガハシ印刷の大石さん

「エクタスチーム」

先日最終プレゼンが行われました。プレゼン日までエクタスさんと相談を重ね、最終的なデザインが決定しました。前回の課題からカラー選別、角の取り方など修正を行いました。 

まず、商品の種類は2つ用意しました。1つは、お客様ご自身でデザインし、ルーターで加工ができる体験型です。もう一方は、既に出来上がっている商品の購入型です。

素材はUV硬化樹脂とし、カラーはそれぞれ赤・青・白、体験型にはこの他に透明なアクリル素材を採用しました。お忙しい中、試作の製作やこちらの要望に応えていただいたエクタスさんには、この場を借りて感謝申し上げます。 

プレゼンまでは授業外でもチャットで多く話し合い作成しました。当日はエクタスさん以外に他社さんもプレゼンを見ていただき、私たちのチームの商品の事が伝わったかと思います。 
  
私たちのチームの商品が商品化される事を願っています。それでは短い間でしたが有難う御座いました。 

エクタスの稲田さんと築地さん

「栗田産業チーム」

栗田産業チームです。 
前回の記事(シズデ×ファクハクvol.3)からデザインのブラッシュアップ、製品のストーリー作りなどを行い、今回の最終プレゼンでは2種類のグッズを提案させていただきました。 

企業にグッズを提案するというのはファクハクが初めて。 
チームメンバー各々の長所を活かし、CADデータの制作やストーリー作り、プレゼン資料の作成をしました。 
製品の特性や魅力など、私たちが伝えたいことをより効果的に伝えるにはどうしたら良いのか。何度も悩み、話し合ってできた「結晶」でした。 
 
発表の中で試作品を手にとって見ていただきましたが、興味深そうに触ったり、金属が曲がる姿に驚いたり… 

商品化を目指して制作してきましたが、鋳造では再現が難しい、量産に向いていない、製品の良さを伝えられるものではない…多くの問題を乗り越えたり乗り越えられなかったりしてできた提案。 
たくさんの案で皆を刺激してくれたメンバー、企業との窓口をしてくれたメンバー、言葉を考えに考え語彙を失うメンバー、CADに取り憑かれるメンバー、アドバイスをくれた先生… 
そして、私たちの考えを形にしてくださった栗田産業の皆様。 
たくさんの人と繋がるから良いモノづくりができるのだと深く感じました。本当にありがとうございました。 

栗田産業の栗田さん


いかがでしょうか。デザインをする上でユーザーを考えることはとても大切です。この授業ではターゲット、コンセプト、キャッチコピーやストーリーなど、ただ好きなものを作るのではなく、相手のことを考えて製作してもらうように話してきましたが、みんなめちゃくちゃ悩みながらも、最終的には自分たちの言葉でしっかりと表現できており、各工場様からもお褒めのコメントをいくつもいただきました。
プレゼン終了後、学生達のやりきった!という晴れ晴れとした表情を見て、講師はしみじみと感動しました。

さて、講師が出来ることはここまで。この先は各工場様にプランを持ち帰っていただき、商品に出来るか否か検討していただく時間です。この記事がアップされる日の翌日、10月11日の最後の授業内で発表されます。
結果は次回の記事でご報告しますので、どうかお楽しみに!!


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