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静岡県に「のぞみ」は必要なのか。

静岡県に新幹線のぞみ号は停車しません。
「静岡県にのぞみはない」と、よく揶揄されるものです。
果たして当事者である、静岡県民の私はどう思うのか。

正直いえば、
特別必要ではないと思っています。

今回はその理由を述べていきます。

輸送能力の低下

のぞみ号の東海道新幹線区間内の停車駅は、
東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪と固定です。
全て人口100万人を超える大都市であり、
ここに80万人程度の静岡、浜松を入れても、
もちろん、現在の停車駅間の所要時間が増え、多くの乗客が不便となります。
せめて新幹線の速度が上がって、東京~新大阪を最低でも10分でも短縮したら考えてもいいかもしれません。

東京方面は「ひかり」で十分

静岡県では「のぞみ」の次の速達便「ひかり」が、
静岡、浜松の他に、三島、熱海にも止まります。
静岡~東京は1時間強であり、
停車駅も静岡を出ると、新横浜、品川のみです。
三島、熱海に停車する便もあるが通過待ちはありません。
これは「のぞみ」を導入したところで、停車駅、所要時間は同じでしょう。

西方面は「のぞみ」と便利に接続されている

果たして西方面はどうでしょうか。
静岡県に停車する「ひかり」の浜松駅以西の停車駅は、
名古屋、京都からは各駅停車で終点は岡山です。(早朝深夜は除く)
まず、名古屋、京都、新大阪、新神戸は「ひかり」で事が足ります。
続いて岡山以降ですが、
実は名古屋、京都、新大阪、新神戸では7分後に、
博多行き「のぞみ」が発車するのです。
例:名古屋駅では毎時3分に「ひかり」が発車し、毎時10分に博多行き「のぞみ」が発車します
これで博多までをカバーできます。
確かに乗り換えは必要となり、新幹線で寝る人は乗り換えで睡眠時間が削られるかもしれませんが、
名古屋~岡山は1時間30分かかります。ある程度は確保できます。

自由席が混雑する

「ひかり」は自由席が5両に対し、
「のぞみ」は自由席が3両しかありません。
指定席を取れば問題ないですが、
自由席を使って安く利用したい人もいます。
(「のぞみ」は「ひかり」より指定席料金が高いため、よりそうする人もいるかもしれません。)
しかし、車両が少ないこと、
更に大都市の駅から多くの乗客が乗ることから、席に座れなくなるのではないかと危惧しています。


以上が主な理由です。
それよりかは「のぞみ」を止めるのではなく、
「ひかり」「こだま(各駅停車)」をあと、1時間に1本増やしてほしいと思っている。
現在は「のぞみ」中心のダイヤであり、
通過待ちの兼ね合いで増便は難しいが、
リニアモーターカーの導入で「ひかり」「こだま」の増便を今年の夏までに取りまとめる考えを明らかにしています。
吉報を待ちたいです。



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