切迫早産 入院にっき①
健診から緊急入院?!
初回健診からずっと2週間に1度の妊婦検診。
頻回でめんどくさいな~と思いつつも、回数をこなしていけば慣れるもんで、毎回何事もなくエコーも順調で、先生から「1番ちゃんは〇グラム、2番ちゃんは〇グラム・・・エコー写真撮らせてくれないくらい非常に元気で順調ですね~(笑)」なんて毎回聞いては
(ひえーこのまま37週まで順調に大きくなり続けるんだろうなあ・・・)
(それまでにやりたいことやっておかなくちゃなあ)
なんてのんきに考えていた。
そんな25週での健診だった4月22日、運命は大きく変わったのです・・・(大げさ?)
この日は通常の妊婦健診に加えて、内診&糖負荷検査の予定があった。
糖負荷検査というのは、50gのグルコースの入った炭酸飲料を飲み干して1時間後に採血して血糖値の値がどうなっているかを調べる検査である。
味は、ほぼ三ツ矢サイダーかな?それよりもめっちゃ甘く感じたけど!
もともと炭酸は好きだけど自分のペースで飲めない(今一気に全部飲んでね!みたいな感じ)なので、ちょっときついな~くらい。
私はどちらかというと健診や内診よりもこの糖負荷検査におびえていた。
今まで糖尿病の既往は一切なかったし、特に肥満体型でもないのだけど、何分双子なのだ。妊娠糖尿病が普通より起こりやすい。糖尿病になってしまったら好きなものが食べられない、それだけは嫌だった。
まだホテルのアフタヌーンティーにも行ってない、焼肉にもお好み焼きにも・・・と18週付近でようやくつわりを完全脱出した私は食への欲にまみれていたのでそれを抑制されるかもしれないことに恐れていたのだ。
いざ炭酸水を飲んで、付き添いの夫と病院内をうろうろして時間をつぶし(炭酸水を飲んだ後は水以外飲めないので喫茶店にも行けない)1時間経って採血。
※蛇足だけど、総合病院って検査課?みたいなのあって、流れ作業で採血される場所があるけど、そこだとお年寄りにも対応しなくちゃだから、めっちゃ針太いよね・・・正直痛い。でも血管を取りにくい私の腕でも一発で決めてくれるのはありがたかった。
採血が終わって結果を待って診察。数値問題なし。よかったー!これでいろんなお店予約していよいよ食べ歩きだなあ♪なんて思いながらエコーして、こちらすこぶる順調で大きさも心拍も問題なし。
さ、残る内診をしてさっさと帰ろう!と思ったのが甘かった。
内診した瞬間、一瞬で経腟エコーを抜いてしまった先生の雰囲気が変わる。
(あれ?内診ってこんな一瞬でいいの?)
次の瞬間、先生が信じられないことを言った。
「しずくさん、これは今すぐ緊急搬送して入院になります、子宮口開いてます」
え??????どういうこと????となったのは仕方ないことだろう
状況が全く飲み込めなかった。こんなに元気なのに緊急搬送?とな?
ただ、自分は飲み込めていなくても周りは進んでいく。
内診台から降りてすぐ「歩かないで」と車いすに乗せられ、ベッドへ運ばれ、普段着から使い捨ての入院着に着替えさせられ、点滴のルート確保、導尿カテーテル、お尻に筋肉注射される。
ちなみに健診は家の近くの総合病院に行っていて、産むときはNICUがあって双子経腟無痛分娩ができる都内の病院に里帰り制度での予約をしてあった。
近くの総合病院も結構大きい病院なのだが、緊急搬送は慣れていないのか?ルート確保は左腕で2か所失敗、針が刺さったまま右腕の確保を試みられたときは、左腕の痛みとビジュアルに驚きながら処置を受けていた。(右腕が確保できた後にゆっくり抜かれたが、あとで腫れた)
そして導尿カテーテル。私は過去に2回ほど、大病ではないが全身麻酔での手術経験があるので、術中に尿カテを入れられて目覚めたとき違和感→数日以内に抜いてもらう、みたいな経験はあったのだが、意識下で入れられるのは初めて///
いやあ、こんな痛いもんなんだね。
最後はお尻に注射。
これは、胎児がまだ肺の成熟していない状態のためもし今何かあると肺呼吸できないとのことで、肺の成熟を促すホルモン(リンデロン)をお尻に筋肉注射されました。これはそんなに痛くなかった。お尻の注射で痛いのは個人的にはプラセンタかなあ・・・?
そこまで終わったら健診の先生が来て状況説明
「内診したら、子宮口が開いてしまっていて切迫早産になっているから、これから救急車で搬送して搬送先の病院で入院になります。本来はこの近くの病院に優先搬送になるのですが、出産希望の病院に空きがあれば受け入れてもらえるので聞いてみますか?」とのこと。
そりゃそうでしょ!と一も二もなく頷きまくる私、というのも私の自宅近辺は双子=有無を言わさず帝王切開の病院しかなかったので、そんなところで入院は絶対に嫌だったのだ。それを避けるために家から2時間弱かかるけどこの病院がいい!と思って予約し17週ごろに一度健診を受けてあった。
ドキドキしながら搬送先の問い合わせ結果を待っていたら、幸いにも希望の病院の受け入れOK!救急隊を待つことに。。。
10分かな?15分か?したら救急隊がストレッチャーと共に現れた。
救急隊の方に労られながらストレッチャーに移り、状況確認されながらゴロゴロと院内から運び出される。院内の通りがかりの人々にすごく見られている。正直、めちゃくちゃ元気なので救急隊と一緒に院内移動めっちゃ恥ずかしい。
ストレッチャーでできるだけ丁寧に運んでくれてはいるが、救急隊の方には端っこを何回も持ち直しするときに毎回髪の毛を引っ張っていることに気付いてほしかった、何本も毛が抜けて地味にストレスだった(笑)
この際、夫は付き添ってくれているが、表情は見えなかった。
いきなりのこと&医療の知識皆無の彼はさぞ驚いたことだろう。
ただ取り乱さず付いてきてくれているのはわかった。
救急車に乗り込むと、健診とは違う医師が同乗していた。
よりによって、以前健診で当たってすごく愛想が悪いので二度とこの医師の担当時間に予約しないぞ、と思って避けていた医師だった。
(健診の先生「私が搬送先まで付き添いますからね~」って言ってたのに何だったんだ・・・という恨みは今も消えていないよ)
救急車は実は人生で2回目の乗車(1回目は5歳の時なので記憶は朧気だけど)
最初はへー!車内ってこんなふうになっているんだ~とキョロキョロしていたのだが、そのうち横になって救急車に乗っているのに酔ってきてしまって、早くついてほしいという思考に支配された。
車内の後部座席には前から、救急隊の方、付き添い医師、夫でその横にででーんと私が寝ている感じ。でも誰もほとんど話さないので車内の空気重すぎるし、別にスマホいじれたっちゃいじれたんだけど車酔いしてたしそんな雰囲気でもなかったからおとなしくしてて暇だったwあとから聞いたら夫も車酔いしていたそうで何もしていなかった。
感じがよくないと思っていた医師は単純にシャイなのか?今回はポツポツと症状を聞いてきたりもしたが嫌な感じはまったく受けなかった。
救急車で最優先で運ばれること40分弱?ようやく搬送先の病院へ。
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