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「阿免」は「飴」のキラキラネームでござる!【ヒノデ阿免本舗さん】


ここは兵庫県尼崎市。最寄り駅は阪神電車・尼崎駅。
南東徒歩3分にある、時代劇に出てくるような建物、何のお店でしょう?

ヒノデ阿免本舗さん



琴城きんじょうヒノデ阿免あめ本舗さん


琴城…きんしろ?
阿免…あめん? アーメン?
なんだか、読めないです。

「ヒノデ阿免」の「|阿免《あめ》」は「|《あめ》」!
「飴」の当て字で「阿免」なのです。
現代風に言うと、キラキラネーム! 
このお店は、なんと飴屋さんなのですよ。

琴城きんじょうヒノデ阿免あめ本舗さん
兵庫県尼崎市開明町1-36
日・祝休み

むかしの商家風

白い壁と白い暖簾。この建物は阪神・淡路大震災の後に建てられたそう。

むかしの商家は黒色をしているのに琴城ヒノデ阿免本舗さんは、純白。2階部分も大きくて、古風ながら、デザインは新しい雰囲気がします。


内装と売り物

ガラスの引き戸。暖簾をくぐります。
明るい店内。木・土・紙の世界が、広がります。
創業百余年。江戸時代からの飴屋さん。ワクワクします。

黒い札が見えます
砂糖を一切使わない究極の和スイーツ
ヒノデ阿免の水飴


奥の棚に並んでいるのが「ヒノデ水飴」これが売り物なのです。

瓶入りの水飴。お箸などで、すくって食べるタイプ。
小さいころ、浅田飴?さんの、水飴を食べてた?飲んだ?ことがあるのです。
40年ぐらい前のこと。もう廃番なのこのタイプは無いですね。

薄い色調の厚紙包装もレトロです。

ヒノデ水飴 瓶入り260g
進物用 木箱入り


原料は、お米だけ。「砂糖を一切使わない、和スイーツ」とは、このことなのですね。飴なので和スイーツ。

スイーツのカテゴリーながら、「ヒノデ阿免の水飴」は、のどを大切にする一般の人や、声を使うお仕事の人、芸能人も購入するそうです。
むかしからの名品「ヒノデ水飴」です。

自宅にて開封
原料・米 のみ


冷蔵庫に入れると固まるので常温保存。オリーブオイルみたい。
やはり自然な植物由来の製品。賞味期限は常温で半年です。
 …実食の様子は、また別の記事にて。


冷やしあめ・ふるまい

ひやしあめ いかがですか

女将さんに、お声がけいただき、冷やしあめをいただきます。
暑い今の季節は冷やしあめ、寒い冬は飴湯を、お出ししているそうです。

むかしながらの、おもてなしと誠実な商売を感じます。
ほんとうに、ありがとうございます。

撮影の許可をお願いすると「いいですよ。みんなネットに出してるからねぇ」…とのこと。
断っても、クチコミなどで出てくるようですね。名店のつらさ。

わたしは、部分的画像を出します。店内の全体像は、行って見た人のお楽しみにします。

ひんやり


これは水飴ではなく固形の飴「ヒノデ阿免」を溶かしたものだそうです。どぎつい味ではなく、ほんのり甘味を感じます。

「ヒノデ阿免」

パッケージは、むかしのおくすり袋のような雰囲気。
べっこう色の固形の飴です。パキッと割るタイプで5本入り。
こちらもレトロですね。
売っているのは、「ヒノデ水飴」・「ヒノデ阿免」このふたつです。


桐の陳列棚
腰かけるところもあり
季節のしつらえ


お琴のロゴマーク

ヒノデ阿免本舗さんの店内や外観の、あちこちにあるロゴマーク。お琴の柱「琴柱ことじ」です。

看板にも



このあたりは城下町。尼崎城あまがさきじょうがすぐ東にあり、広がる美しい海岸に浮かぶ尼崎城。
そのたたずまいから尼崎城は「琴浦城」の別名があります。
近くには「琴城」の名の付いた学校もあります。


ヒノデ阿免本舗さんも創業百余年。
屋号に「琴城」を掲げたお店。ステキです。
そういわれると、店舗は琴柱のように美しいですね。


琴柱・ことじ
あちこちに
尼崎城
暖簾にも琴柱


まとめ・琴城ヒノデ阿免さん


● 琴城ヒノデ阿免本舗さんの「阿免」は飴のことです。

● 売っているのは、「ヒノデ水飴」瓶入り・「ヒノデ阿免」固形の棒飴、のふたつのみ。

●尼崎城の別名がお琴の柱・ことじのようなたたずまいから「琴浦城」で、琴城ヒノデ阿免本舗さんも屋号に「琴城」を冠し、ロゴも「ことじ」です。

● 季節により「ヒノデ阿免」を溶かした、冷やしあめ・あめ湯を、ふるまわれます。

舟形金銭トレイ


阪神・尼崎駅のあたりは、見所いっぱいの城下町です。
住宅街と太い道路と、たくさんの車。そんな中の「琴城ヒノデ阿免本舗」さんの建物は、レトロな飴屋さん。
是非、琴柱ことじのような清楚な建物も、ご覧くださいね。


どこからか、お琴のしらべが聞こえてくるような。


 きっと、阿免あめのささやき。


毎週水曜日は
たてものエッセイの日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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