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あんこめぐり(9) 蜜香屋・中崎町本店
かぐわしい蜜。さつまいもの誘惑。
蜜香屋という屋号の暗号。安納芋の「あんこ」はいかに?
蜜香屋
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火・休み
大阪メトロ谷町線・中崎町駅すぐのお店。焼きいも量り売りで有名な蜜香屋。
「あんこめぐり」のパンフレット掲載の「蜜芋ぜんざい」は終了。「冷やし蜜芋しるこ」に変更になっています。
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冷製。望むところだ。暑くなってきたので良かった。だんだんとサッバリしたものが欲しくなる初夏。
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店内は木目調。黄金色。安納芋の色。
お水と、おしぼりはセルフサービスです。おしぼりがお芋に見えてきました。
タオル地のおしぼりは、お芋のスイーツで、手がベタベタすることを考えてのことだろうか。こういうのがいいですね!ありがたい。
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冷やし蜜芋しるこ
ガラスの器も冷え冷えの。
「冷やし蜜芋しるこ」ほんとうに、ほんとうの黄金色。
イモやカボチャの実りの色。白玉、2個も気持ちよさげ。
小豆煮のつぶつぶがアクセント。
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「冷やし蜜芋しるこ」と一緒に「あんこめぐりカード」も来ました。
さっそくパチリ。
見た目は、冷製スープのようです。
大きな木のスプーンで、安納芋のトロミのある「あん」、しるこをいただきます。
なめらか。これは手間暇が、かかっています。
つぶして…濾して……
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お芋はいつもノスタルジー
娘の離乳食を思いだしました。お芋を、つぶしただけ。素朴。というか余裕なしだったなぁ、あの頃。
25年前、若かった。
もう、25年。
昼間は、たったひとりで育児。
夕方、夫の帰宅は、まだかまだかと、そればかり。
ひとりは、つらい。孤独。
わたしは、近所の保育園の園庭開放に娘を連れて参加しました。
それしか社会と繋がることがなかったし、育児で潰れそうな自分の開放でもありました。
ヘトヘトで顔色わるい、わたし。
何度か通ってても、どんより。
わたしを、見かねてか、
保育園の自分の親のようなベテランの先生の声。
「子どもは、すぐに大きくなりますよ」
その時は、わからなかったが、あの先生の言葉は、とても励みになりました。
子どもは、日に日に大きくなるもの。育児は、日に日に楽になるもの。
いつまでも赤ちゃんじゃない。すぐに大きくなる。
保育園の園庭開放は、週にたったの2時間でしたが、人前に出る貴重な時間。
誰かに声をかけてもらうだけで、ありがたかった。孤独にならなくてよかった。
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いまでは、娘も母となり、わたしは、おばあちゃんになりました。
蜜香屋は、天五中崎商店街のアーケードの中にあります。
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店の前を、赤ちゃんをつれた女性や、ベビーカーで泣いている赤ちゃんと困ったようなママが、通りすぎていきます。
「…いまは大変だけど赤ちゃんは、すぐ大きくなるからね…」
密のような、蜜のような育児を思い出しながら。
やわらかい白玉ふたつと娘のほっぺた。思い出にひたりつつ。「冷やし蜜芋しるこ」。
しみじみと、こころにも胃袋にも、すいこまれていきました。
お芋は、いつもノスタルジー。
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いつも こころに うるおいを。
水分補給を わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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