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あんこめぐり(9) 蜜香屋・中崎町本店

かぐわしい蜜。さつまいもの誘惑。
蜜香屋みっこうやという屋号の暗号。安納芋の「あんこ」はいかに?


蜜香屋みっこうや

大阪市北区中崎1-6-20
火・休み

大阪メトロ谷町線・中崎町駅すぐのお店。焼きいも量り売りで有名な蜜香屋みっこうや
「あんこめぐり」のパンフレット掲載の「蜜芋ぜんざい」は終了。「冷やし蜜芋しるこ」に変更になっています。

冷やし蜜芋しるこ


冷製。望むところだ。暑くなってきたので良かった。だんだんとサッバリしたものが欲しくなる初夏。

笑顔こちらこそ

店内は木目調。黄金色。安納芋の色。
お水と、おしぼりはセルフサービスです。おしぼりがお芋に見えてきました。
タオル地のおしぼりは、お芋のスイーツで、手がベタベタすることを考えてのことだろうか。こういうのがいいですね!ありがたい。

セルフサービス


冷やし蜜芋しるこ

 ガラスの器も冷え冷えの。
「冷やし蜜芋しるこ」ほんとうに、ほんとうの黄金色。
イモやカボチャの実りの色。白玉、2個も気持ちよさげ。
小豆煮のつぶつぶがアクセント。

冷やし蜜芋しるこ

「冷やし蜜芋しるこ」と一緒に「あんこめぐりカード」も来ました。
さっそくパチリ。
見た目は、冷製スープのようです。
大きな木のスプーンで、安納芋のトロミのある「あん」、しるこをいただきます。
なめらか。これは手間暇が、かかっています。
つぶして…濾して……


お芋はいつもノスタルジー

娘の離乳食を思いだしました。お芋を、つぶしただけ。素朴。というか余裕なしだったなぁ、あの頃。

25年前、若かった。
もう、25年。
昼間は、たったひとりで育児。
夕方、夫の帰宅は、まだかまだかと、そればかり。
ひとりは、つらい。孤独。

わたしは、近所の保育園の園庭開放に娘を連れて参加しました。
それしか社会と繋がることがなかったし、育児で潰れそうな自分の開放でもありました。

ヘトヘトで顔色わるい、わたし。
何度か通ってても、どんより。
わたしを、見かねてか、
保育園の自分の親のようなベテランの先生の声。



「子どもは、すぐに大きくなりますよ」


その時は、わからなかったが、あの先生の言葉は、とても励みになりました。
子どもは、日に日に大きくなるもの。育児は、日に日に楽になるもの。
いつまでも赤ちゃんじゃない。すぐに大きくなる。

保育園の園庭開放は、週にたったの2時間でしたが、人前に出る貴重な時間。
誰かに声をかけてもらうだけで、ありがたかった。孤独にならなくてよかった。

中崎町のポテト

いまでは、娘も母となり、わたしは、おばあちゃんになりました。
蜜香屋みっこうやは、天五中崎商店街てんごなかざきしょうてんがいのアーケードの中にあります。

蜜香屋

店の前を、赤ちゃんをつれた女性や、ベビーカーで泣いている赤ちゃんと困ったようなママが、通りすぎていきます。

「…いまは大変だけど赤ちゃんは、すぐ大きくなるからね…」

密のような、蜜のような育児を思い出しながら。
やわらかい白玉ふたつと娘のほっぺた。思い出にひたりつつ。「冷やし蜜芋しるこ」。
しみじみと、こころにも胃袋にも、すいこまれていきました。

 お芋は、いつもノスタルジー。

かわいいね


いつも こころに うるおいを。
水分補給を わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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