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Irresistible

ひさしぶりに何気なく買って食べたこの味が、心に触れまくって。

2年前からゆるゆると練習続けてるザクセ(コンチェルト、バストロンボーン用in F)の"dolce"な部分で、この味を思い浮かべながら吹いたら、初めて自分の演奏に「自由」を感じることができて、はじめてのその実感に深くひとり感動しました。

もう7年前だか。
誰かに楽器を習うということや、プロの演奏に触れるということを始めたばかりのころ。

素直に話せるトロンボーンな仲間でのこじんまりした飲み会で、
「楽器を好きって言う資格がないように思ってる」
「こんなにやってるのに上手くないから」
みたいなことを言ったのを、はっきり自分で覚えている。
言った言葉が心に本当過ぎて。
それがだからこそ、かなしく感じて。

それからずっと。
上手いってなんだよと。
それって一生、上手いには上がいて、自分は苦しいんじゃないのかよ。
なんのために、じゃあ吹いてるんだと。
自問してきたように思う。

そこからの年月、まさに目のくらむようなたくさんの出会いと学びがあった。
きっと、強く強く求めていた。

楽器を演奏するとは、表現であり身体技能だ。
表現・音楽の豊かさとは。
技能のための身体の鍛錬とマインドとは。

今までたくさんのことを授けてくれた先生たち、いっしょに演奏してきた人たちありがとう。
いくつになってからでも、積み重ねて何かにたどり着ける。

そしてカンロ飴につながる、思い出せない強くて淡い思い出たちありがとう。醤油味のくせして。

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