短編集3 ホームパーティと自分らしさ、限界

【ホームパーティ】
今日、ホームパーティをした。
父の音楽仲間がやってきて、とっても楽しそうにご飯とお酒を楽しみ、歌って
演奏して帰っていった。

仲間に混じって楽しむ父と母を見ていて、二人は全く性格が真反対なのに、音楽が大好きなのが共通点なんだなーと思った。
二人の関係性は仲間たちにも気を遣われているらしく、俺の性格形成もこの二人に大きく影響されているのだとしみじみと感じた。

父は繊細で、慎重で、とにかくマイペースで自分の思った通りにしたいタイプだ。好きなものは人目を気にせず追求するタイプで、のびのびとしている。酒は弱い。
母は人目を気にすることが多く、繊細な一面もあるけど、負けん気が強く、とにかくタフで豪快だ。酒は強い。あと視力もめちゃめちゃ良い。
守りの父と攻めの母といった感じだろうか?

俺は母の酒の強さ(好きではないけど、酔いが回るのが遅く、意外と飲める)や視力といった身体能力を受け継いでいう一方、父の繊細さやマイペースさといった内面も受け継いでいる。でも、人目を気にして負けん気を発揮する、母の変な粘り強さも受け継いでいる。そしてダイナミックさや豪快さに憧れがある。
だから、俺は日々運動をして体を鍛え、強くなろうと、、憧れの強い自分になろうとして、必死に弱い自分から成長しようとしているのかもしれない。

けど、最近限界を感じている。変な生真面目さと見様見真似の変な体育会のノリやコミュニケーションが混ざって、誰か違う自分になっているのに疲れてきた。
流される自分に疲れた。留学中も、友達づきあいもそう。もう限界。

自分軸で生きる。
俺には俺の一度きりに人生がある。自分だけの輝きで、この世界を少しでもより良い場所にできたらいいな。

【バケツ】

「お前バケツ小さいんじゃないの?」
ドキッとした。会社で初対面の先輩に言われた言葉だ。

俺のキャパシティは小さい。プレゼン一つとっても、不安だからめちゃめちゃ準備するし、失敗するのは怖いし、みんなにできない自分を見られるのは恥ずかしい。
一回一回の心労が凄い。それは突き詰めると俺のキャパが小さいから。
本質を突かれた。バケツが小さいのは人目を気にするから。そのうち、自分の本当の気持ちがわからなくなって本当に疲れる。
もう卒業する。正解のない世界で、人目なんてきにしてたって仕方ない。

【自信の大切さとウインド】

全ては自分を信じることから。
一昨日、1日ウインドサーフィンをした。

強風とうねりがすごく、お世話になってるコーチの前で40回以上落水して、恥ずかしかった。何回も通ってるのに上達スピードが遅く、一瞬自分の限界を感じた。
海の上で満身創痍になった時、会社で成長が鈍化している自分や、リフティングの壁を突き破れなかった自分、留学先で突き抜けきれなかった自分、恋愛下手な自分など、ネガティブな自分が走馬灯のように現れた。

俺の最大のトラウマは「突き抜けられないこと」

これに縛られている。サーカスの象になっている。
自分の可能性を信じきれない。親や周囲といった他人軸で生きてきたからかもしれない。諦めが早いかもしれない。

もうこんな自分を変えたい。
亀のようにゆっくりとでも着実に前に進みたい。

陸に上がったあと、不思議ともっとウインドを上達したいと考えている自分がいた。成長を感じた。俺はまだ全然諦めてない。もっと上手くなって、絶対に大会で優勝するんだ。

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