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ナンバー2の日本史 近現代篇

ナンバー2の日本史 近現代篇

榎本 秋
MdN新書

内容


「総理」は主役か、脇役か?

800年の長きにわたって政権の座にいた武士が退き、日本は新しい時代を迎えた。
江戸幕府が打ち倒されて明治新政府が立てられた後の近代日本において、政治的ナンバーワンは、たった一人で確定している。すなわち天皇である。
大日本帝国憲法が第一条で「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」としている通り、近代日本の元首=ナンバーワンは天皇といえる。
しかしながら、ナンバーワンの天皇が独裁的に権力を振るって近代日本を動かしていたかといえば、そのようなことはない。
実際は時代ごとに政治の実務を担当する人がいて、天皇の権力は法律的・実態的・慣習的に制限されていたのである。
まして太平洋戦争後、現代日本において天皇は国家象徴であり、政治権力は基本的に有していない。
では、天皇に代わって政治を行なったのは誰なのか? 
明治・大正・昭和で登場する新役職「総理大臣」。かれらこそ、近代に現われたナンバー2と呼ぶのにふさわしい新たな存在であった。
新時代において、ナンバーワンとナンバー2の在り方はどのように変わっていったのか。
日本が世界を巻き込んで変革する時代の新たな実力者を探す、『ナンバー2の日本史』の第二弾!

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