自分の身体が言うこときかなすぎ

過去最大級に具合が悪くなってしまった。
原因はもう完全に月経前症候群(PMS)というやつなので、今さら騒ぐようなことではないものの、とにかく過去最大級にやばいやつが来てしまった。

生理に伴って、内臓が痛い人、関節が痛い人、怠い人、眠い人、痛くないけど動けなくなる人、捨て身のフードファイターになる人、仏の顔の残機がなくなる人、×にたくなる人、いろんなタイプがあると思うんですが、あまりにも多岐に渡りすぎて、同性でも理解が得られないことは、ありますよね

https://twitter.com/hakatano_shiwo/status/1202428819140792320?s=21

みたいなことを以前Twitterに書いたが、過去に経験した中で一番精神的にも肉体的にもエグいビッグウェーブが来てしまった。ちなみにまだ流血はしてない。してなくてこれかよっていう。

卵巣「希死念慮パワーがここに溜まってきただろう」

みたいな感じだ。今。

希死念慮、辞書を紐解くと「漠然と死にたいと思う状態」を指すらしい。
自分の場合は、「なんかようわからんけど身体が死にたいと訴えてきている」に近い。
自分自身(だと私が認識している領域)は、これっぽっちも死にたくないと思っていて、明日の仕事とか、2週間後に最終回を迎える予定の好きな作品のこととかを考えるので精一杯なのにもかかわらず、身体の方が勝手に死にたがる。
めちゃくちゃ困る。生活に支障が出ている。

ちなみに「希死念慮パワーが溜まってきた」状態が、個人的にどういう状態かというと
「やたらと頭の中に不穏なポップアップ広告が出てくる」が近い。
自分の思考をTwitterのTLに例えるならば、3ツイートに1回くらいの頻度で
『初心者でも失敗しない　首を吊る際にオススメの紐の結び方』みたいなプロモーション情報が流れてくる。
長い文章を読むためにページをスクロールすると、スーーッと上からテトリスの棒の如く降ってくるゲームの広告(クソ邪魔)みたいなノリで
『誰でも書ける　読む人の心を打つ遺書(簡単便利なテンプレート付)』が降ってくる。
何をしていても何を考えていても、自分の意志ではどうしようもない何かの力が、思考回路に死のプロモーションをぶち込んでくる。とにかく坦々と死をオススメしてくる。身体が。脳の不可侵領域が。ホルモンが。
消そうとしても広告は消えず、ひたすら流れ続けては脳の処理リソースを消費する。クソッタレ。

なんでこう(月経前症候群にしろ、産後うつとかしろ)、繁殖に伴うメカニズムが、宿主を積極的に殺す方向に作用するのかはてんで分からない。この致命的なバグを自然界が修正するまでには、恐らく100万年単位とかかかるんだろう。自分は、少なくとも今この世に生きている人は、その恩恵には与れない。

対策はしてるつもりだった。漢方を飲んでいる。なるべく睡眠は摂っている。恐らくそれなりに栄養バランスの整った食事をしている。身体を冷やさないようにしている。毎晩湯船に浸かっている。残業はほぼない。休みはある。暴力的な家族も、危険な上司や同僚や隣人もいない。経済的に困窮しているわけでもない。なんかもうマジで死ぬに値する理由はなにひとつない。本当になんもない。
ただ、なんか身体だけが勝手にずっと死にたがっている。分からない。身体が何を考えて、どうしたいのか全然分からない。「身体の声に耳を傾けてみよう！」みたいな話はよく聞く、でも、身体、マジで何も言わない。なんか言え。

そんな感じで、自分の身体のままならなさに疲れて、疲れ果てて、近年稀に見る希死念慮ビッグウェーブにここ2週間くらいずっと洗われ続けていて、改めて思った。

自分の身体、いくらなんでも言うこときかなすぎか？？？

「体調管理」という概念、幻想にもほどがある。自分の"身体"はずっと、永遠に"他者"だ。脚が100本有る暴れ馬だ。言葉が通じないし祈りも聞き届けてくれない。自分は、その暴れ馬に必死でしがみつくことしかできない。油断したら振り落とされるし、蹴り殺されてしまうのに、その暴れ馬が「私」だ。一生一緒に居なければならない。気まぐれに大暴れする馬鹿野郎だとしても、只々耐えて嵐が去るのを待つしかない。"私"、めちゃくちゃ無力だ。

そもそも、「体調管理」なるものが本当にちゃんと出来るのなら、じゃあ老衰や死は甘えなのか、いや違うだろ、と思う。生活習慣病だって遺伝要素が結構あると言う。少なくとも、人間が自分の意思で管理・コントロールできるのって、手洗いうがいレベルの感染症対策くらいじゃないだろうか。
以前、それこそコロナが流行る以前、職場の慰安旅行で「いや〜〜〜マジで体調悪いっすわ〜〜〜wwwでも酒飲めば治るんでww」と高熱を出しながら宴会で大はしゃぎし、居合わせた人にインフルエンザを伝染しまくった、カッコカワイイ宣言！の極悪版みたいな先輩が居た。(ちなみに、その場に居合せた部長・課長級の1/3がK.O.された結果、職場業務に多大な停滞を招き、地獄のバイオテロ宴会として職場では語り草となっている)
そういう不幸な事態も起こり得るので、なんでもかんでも自己責任って云う人、ちょっと他人に厳しすぎると思う。

脱線した。
結局何が言いたいかというと、生存、めっちゃ大変ですね、っていう。
生きてるだけで偉いっていうけど、本当にそうだと思う。みんな生きててえらいなあ。今生きてない人も、死ぬまではずっとちゃんと生きてたわけだから、えらいなあ。一生こんな暴れ馬に乗ってなきゃいけないかと思うとつれえ〜〜

正直、頭と腹と腰と耳が痛くて、頭の中は不快なポップアップ広告でいっぱいで、勘弁してくれよ〜〜の感情が山の如しですが、なんとか頑張って生存をやっていこうと思います。

追伸:さすがに毎月このレベルの痛み辛みに苛まれてたら生活が破綻するので、気力体力が回復したら婦人科か心療内科に行きます。