大学生向けノートパソコンについて考えてみる


はじめに

つい先日こんなツイートがあった​

Adobeや3DCADなど重たいソフトを扱うにあたって不足がないようにとの配慮で高スペックになっているが、この条件を低価格で満たすのは案外難しいのではないだろうか。(ちなみに私調べではこのツイートは嘘松ではない)


一度自分の頭の整理のために大学生向けのノートパソコンの選び方について駄文を書き連ねることにしよう。

そもそも大学生にパソコンは必要か

結論からいうと大学生はパソコンを持っていたほうがいい。


最低限スマホがあればレポートは書ける。ZOOMなどのビデオ会議システムを用いた遠隔授業をこなすこともできるだろう。どうしても必要になれば大学からノートパソコンを借りることもできる。

しかし、文字入力や画面の大きさを考えると全てを1台のスマホでこなすことはあまり快適とは言い難い。また必要になるたびにパソコンを借りるのも面倒である。1台ノートパソコンを所有していればキーボードを用いて大きな画面で文字入力ができるためレポート作成一つに限っても快適性は大幅に向上する。

よほどのマゾかプロフェッショナルでない限りパソコンを所有しているほうがいいだろう

……とここまでスマホを所有している前提で話を進めてきたが、もしまだスマートフォンを持っていないなら早めに買うことをお勧めする。


ノートvsデスクトップ

悲しいことにコロナの影響で通学をほとんどあるいは全くしない学生も少なくない。パソコンを持ち運ぶ必要がないのであればデスクトップ型のパソコンのほうがより高性能で長持ちし修理や増強も行いやすい。

大学に持ち運ぶ必要が絶対ないと言い切れるのであればデスクトップ型をお勧めするが……こればかりは難しいところである。予算に余裕があれば両方持てばいいが、そうでないなら高めのスペックのノートパソコン1台をまず持っておくのがいいのではないだろうか。そういうわけで今回はノートパソコンに焦点を絞ることにする。

人権スペックとは


パソコンを使う一般的な用途としてブラウジングやMicrosoft Officeソフトの使用などが挙げられる。これらを快適にこなすために今日の人権ノートパソコンは

OS Windows10  CPU core i5相当 メモリ8GB ストレージ256GB 解像度フルHDのスペックを最低限満たす必要があるという考え方が一般的だ。加えて毎日持ち運ぶ場合は重量1kg、妥協して1.2kg(MacBook Air相当)以下であるのが望ましいとされる。

もちろんこれは目安であって予算や用途によってもちろん変わってくる。サブ端末なのでCPUをcore i3に、たまにしか持ち歩かないので重量を1.5kg程度にといった具合にグレードダウンすることもできる。しかし、あとで困るか困らないか判断できる程度の経験を積んでから行うほうがいいだろう。

持ち運びを考慮して軽量なノートパソコンを選択すると画面サイズは大きくても14インチまでになる。15インチ以上は基本的に1.6㎏よりも重くなるからだ。また、このサイズではほとんど光学ドライブがついてないが必要に応じて外付けのものを使えばよい。

画面の縦横比率は16:9のものが多いが最近のトレンドだと16:10や3:2の比率も増えている。これは文章の読みやすさを考慮して画面は縦に長いほうがいいという考えにもとづくものである。16:9以外の比率がお勧めだが必須ではない。

Microsoft Officeはたいていの場合大学側から提供されており別途自分で購入する必要はない。

より高いスペックを要求される場合とは


学部学科によってはAdobe3DCADなどのソフトを使うことになる。このような特殊なソフトは通常の人権スペックよりも高いスペックのパソコンのほうが作業を快適にこなすことができる。
また3Dゲームを快適にプレイする場合も高いスペックが必要だ。各ソフトによって動作に必要最低限なスペック、推奨スペックが定められているので確認しよう。

たいていの場合メモリ16GBは一つの目安である。CPUについてもcore i7相当のものが望ましいがメモリのほうがボトルネックになりやすいのでメモリを16GBにすることをまず優先しよう。

グラフィック性能を軽量なモバイルノートパソコンに求めるのは難しいが、ある程度強化したモデルもある。またストレージについても4年間使用することを考えると500GB以上はあるほうが安心である。

バッテリー駆動時間について

カタログスペックでのバッテリー駆動時間はJEITA 2.0と呼ばれる計測方法によって算出されており、実際の稼働時間はこの5~7割が目安となる。

大学での使用時間をざっくりどんぶり勘定すると朝9時から午後3時まででだいたい6時間ほどなので、カタログ値で10時間以上駆動できるものを選びたい。

ノートパソコンの種類

ノートパソコンはクラムシェル型と2in1コンバーチブル型と2in1デタッチャブル型に分かれる。

クラムシェル型は一般的なノートパソコンで画面タッチ非対応で画面を倒せる角度がだいたい135°くらい。またモデルによっては画面タッチに対応していたり、画面を180°倒すことができるものもある。現時点でMacBookは画面タッチ非対応で180°倒せないものしか販売されていない。

2in1コンバーチブル型は基本的に専用ペンや画面タッチに対応しており画面を360°回転させてタブレットのように扱うことができる。

2in1デタッチャブル型は画面とキーボードが分離するタイプである。実質的にSurface Proのことだと考えてよい。

どのタイプを買うべきか

パソコンで板書を取ったりPDFの資料に書き込みたい場合2in1タイプが良いように思える。

一方で他にも選択肢がある。クラムシェル型ノートパソコンとは別にiPadなどのサブ端末を購入するという手だ。

サブ端末とは

サブ端末はメイン端末とは別に補助的に使う端末である。具体的に言うとOSによって分類するのが分かりやすいだろう。

メイン端末:Windows、Mac

サブ端末:iPad、Androidタブレット、chromebookなど

高性能なグラフィックボードを搭載したWIndowsデスクトップをメイン/軽量なWindowsノートをサブ、MacBookをメイン/iPadをサブにするなど各人の使用用途にあわせて組み合わせる。メイン端末では難しい役割をサブ端末に担わせると効果的である。

chromebookはAndroidアプリが使えるノートパソコンだと思って買うと後悔するので詳しくない人は避けるのが吉だ。

ほとんどの人がもっているスマートフォンはサブ端末としてある程度機能しうるので、メイン端末のノートパソコンに加えて改めてサブ端末を購入することは必須ではない。優先順位としては外付けモニターのほうが重要だ。

外部ディスプレイとキーボード

自宅で長時間腰を据えて作業するならノートパソコンに外部ディスプレイ
を接続して画面を広くする
ことを強く推奨する。外部ディスプレイに資料を表示しつつノートパソコンの画面で文章を作成するなどして大幅に作業効率が向上するだろう。

また別途キーボードやマウスを用意することもお勧めだ。

ノートパソコンのキーボードは軽量コンパクトさを優先して打鍵感が犠牲になっており長時間タイピングするにはあまり向いていない。別途外付けのキーボードを用いることで打鍵感が改善し、長時間作業でも疲労を軽減できる。マウスは小さいので自宅だけでなく出先でも使うことを想定して選ぶといいだろう。

デジタルノートの是非

教科書もノートもすべて電子化してしまえばタブレットやパソコンに入れて持ち運べて便利であるが必ずしもメリットばかりではない。2in1ノートパソコンやタブレットが必須とは思わないが学ぶ分野によっては効率の大幅な向上につながる場合もある。


大学生協パソコンについて

最近の大学生協のノートパソコンはだいたい3種類に分けられる

ふつうのノートパソコン(2、3以外のブランドやメーカー)
Surface Pro 7+(Microsoft製、画面とキーボードに分かれる、画面におさわりできる)
M1 MacBook Air(スタバでドヤれる、Apple製)

1はLet'snote CF-SV、LIFEBOOK UH、Dynabook GCX、Dell Inspironなどが多い。ほとんどの場合人権スペックを満たしており軽量なので持ち運びにも最適だ。中には画面タッチや専用ペンに対応してるものもある。

2のSurfaceと3のMacBookは注意が必要だ。

Surfaceは基本的にスペックに対して値段が高いので価格を抑えるためにストレージやCPUのグレードが落とされている場合がある。あとで困らないように人権スペックを満たしているものを選ぶのが無難だろう。

MacBookは最新のM1 MacBook AIrが最低グレードからでも人権スペックを満たしているので一見問題ないように思われる。だが、旧MacBookと異なりM1 MacBookはWindowsでのみ動くソフトに対応できない場合があるので学部学科によっては選択肢から除外されうる。使用にあたってはよく確認しておく必要がある。逆にクリエイティブ系ではM1 MacBookの使用が推奨されているところもあるようだ。

大学生協パソコンの価格はおよそ17万円前後といったところ。この値段だけをみて高いと感じる人も少なくないが、4年間のサポートや動産保障などが含まれていることが多い。
わからないことがあったり故障したりした場合のことを考えると非常に安心できるので値段なりの価値があるといえる。

大学生協以外で買う


より安く豊富な選択肢のなかからノートパソコンを選びたい場合まず一番に価格.comで必要なスペックを入力して調べるのが簡単である。おおよその相場がわかるはずだ。あとは良さそうだと思った商品のリンクをクリックして細かく調べていくといい。
BTO系のメーカーはランキングに反映されていない場合もあるので各メーカーのウェブサイトから調べていくよい。またパソコンレビューサイトでは詳しい解説だけでなく割引クーポンコードを配布している場合もあるのでお得に買うことができる。

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