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水墨画とレコード、その1

2018年から、水墨肖像画パフォーマンスを始めた。お客さんの中からお一人をモデルに選び、そのお顔もしくは全身を大きな和紙に筆と墨で描くというものだ。「ネンドマン」のお絵かき版と言っていいが、描き上がった絵をその場でプレゼント出来る点だけがちがう。

DRAWING KNIGHTのテーマは、「Mix」である。西洋と東洋のミックス、女性に仕えるナイト風のキャラクターと水墨描画の同居である。

そのDRAWING KNIGHTでは、ジャズのレコードをかけている。モデルさんが椅子に座ったら、おもむろにジャケットから黒い円盤を取り出し、ポータブルプレーヤーのターンテーブルに乗せて針を落とす。1回30分のショウで2〜3人を描くのだが、モデルさんが変わるたびにレコードをチェンジする。

ジャズと水墨画の相性は良いと思う。今回紹介するのはそのうちの1枚。ジャズ・トランペッターのケニー・ドーハム、1959年のアルバム「静かなるケニー」。 

このA面の1曲目をかけながら、ソラマチでは小さな男の子を描いた。 40ほど年が離れたふたりは互いの顔にニヤニヤしながら、墨をふくんだ筆は疾りつづけた。

ケニーのトランペットは、マイルスよりほのかな温かみがあって、美しくなりすぎないところがいい。 でも、サスペンスに満ちていてLiveドローイングの緊張感と良い具合にマッチする。気が付けば、曲終わりと同時に絵も完成していた。

下記リンクのyoutubeでその曲が聴ける。ぜひ、レコードやCDでも聴いて頂けたらと思う。
https://youtu.be/-TwoXLZo6-c

そしていつか、ぼくのDRAWING KNIGHTもご覧になって下さい¥
(できれば、モデルとして、、)

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