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人生を変えた本との出会い

これまで仕事に関することをいろいろ書いてきましたが、少し私自身の過去について書いてみたいと思います。通りすがりの方にとっては、お前誰やねん的な記事でしょうけど、気にせず書いてみたいと思います😁

私の人生を決定づけた本があります。

『本田宗一郎との100時間』

という本です。城山三郎さんが書かれています。

私は中学生の頃からF1の大ファンでした。100円で買ってきた無地の下敷きにF1の絵を書いて学校に持って行ったりしていましたし、合唱祭のポスターにもF1の絵を書いたりしていて(合唱祭となんも関係ないやんけ😅)F1好きを公言していたので、周りの人もそれをよく知っていたのだと思います。

ある日、仲の良かった友人から、この本を渡されました。彼は夏休みか何かの読書感想文を書くためにその本を買ったらしいのですが、私のF1好きを知っていたので、読んでみたら?という感じの軽いノリでこの本を紹介してくれました。読書感想文でこの本を選ぶ中学生というのも、なかなかのセンスですね。

さっそくこの本を読んでみたわけですが、本田宗一郎さんの人生がなんとかっこいいことか!!とにかくドラマチックだし、本田さんの人間味の深さがしっかりと描かれている本でした。その後、本田さんに関わる本をたくさん読みましたが、一番素に近い本田さんを描いているのはこの本だと思いますし、一番面白いと思います。

私はこの本を読んで、エンジニアも面白そうだなと思い、そこからは世の中にはどんなエンジニアの仕事があるんだろうか、エンジニアになるためにはどうしたらいいんだろう、といろいろ調べるようになりました。F1の雑誌などを読み込み、活躍されているエンジニアの方がどういう経歴をたどっているのかというのを調べるようになりました。当時から、自分は理系は苦手である、という自覚はあったのですが、いったん憧れるとそんなことは忘れてしまうんですよね😆

おかげでこの頃の自分は、周囲の人たちに比べても目標がしっかり定まっていたと思います。そして、自分の進路は工学部と決め、どうせなら早く専門的な勉強がしたい、一般教科なんてやってられん、そう思って高専に進学することを決めました。当時、ホンダF1の監督?をやられていた後藤治さんという方が高専出身だということを知り、もうこれしかない、と思い込んでいたというのもあります。高専に進み、将来は後藤さんようにF1の現場でヘッドセットを付けて活躍する、そんな姿を思い描いただけでも何度でもワクワクできました🤣

この本を自分の息子にも紹介して読んでもらいました。私がこの本に出合ったのと同じ、中学2年生の時です。自分と同じようなワクワクを感じてもらいたいと思いましたが、息子の感想は「別に」でした😥お前は沢尻エリカかと。本人は読んだと言っていましたが、本当に読んだかどうかすらわかりません。

でも別にいいんです。今の自分の置かれている状況は満足のできるものではありません。正直、この本を恨んだこともありましたが、でも、間違いなくこの本が私の原点になっていると言い切れると思います。

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