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クランクシャフト

私の仕事の経歴を少し紹介したいと思います。

私は入社してから約10年くらいは、ずっとクランクシャフトの製造技術を担当していました。

ちなみに、写真のエンジンと私の勤める会社は関係ありませんので😂

クランクシャフトというのは、機械加工の要素をだいたい持ち合わせています。旋盤、マシニング、研削、ラッピング、歯切り、バランス取り、バリ取りなど、これさえやっておけば他の機械加工は何でもできる、と言っても過言ではないくらいにいろんな要素が詰め込まれたものです。さらに言うと熱処理や鍛造も関わってきますので、鉄物加工の集大成と言ってもいいのではないかと思います。

私は入社当時、設計の仕事をやりたかったのですが、製造技術に配属になりました。落ち込んでいる私に当時の上司は、クランクシャフトができれば他になんでもやれるようになるよ、と言われました。正直、その時は設計に行けなかったことの方が私にとっては重要だったので、どうでもいいとしか思えませんでしたが、今にして思えば確かにそうだな、と思いますし、この部品に携われたことを本当に感謝しています。

私が携わっていた二輪用のクランクシャフトは、四輪用とは違ってギヤがついていたります。四輪だと比較的エンジンにスペースの余裕があるので、ギヤボックスは別体になっているのですが、エンジンをコンパクトにしないといけない二輪では、クランクシャフト自体にギヤが切ってあって、そこから直接動力を取り出す必要があるためです。なので、クランクなのにギヤ?と思われることもあるのですが、私は歯車の経験も持っています。当時クランクでは採用したことがなかった工法なんかにも携わる機会がありました。あの時は自分が一番成長できた時期だったと思います。

あとはこれまでも何度か記事に書いてきた高周波焼入れですね。これも苦労しました。

やはり、苦労したことっていうのはいつまでも覚えているし、乗り越えた時の自信はいつまでも続くものだと思っています。

今は違う部品を扱う部署で管理職をやっていますが、私はクランクシャフトによって育てられたと言っても過言ではありません。

もしできれば、私と同じクランクシャフトの製造技術をやっていた方と話をしてみたいなー、と今まで何度も思っていました。

どなたか、お話できる方、いらっしゃいませんか?

ぜひトークしましょう🤣

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