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忘れてしまう? 中編

昨日の続きです。前編も読んでもらえると嬉しいです。


一般社員だった頃のことを思い出して理想の上司でありたい、という思いがある一方で、忘れてしまうこともあります。忘れてしまうというか、思いが一致しないというか。

分かりやすい話で言うと、部下は上司に怒られたくなくて、すぐに怒る上司にはなりたくない、と思うものですが、課長になってみて部下が的外れなことを言うと、やっぱり怒りたくなる。

それは立場によって見える景色が変わるからだと思っています。部下は自分のことで精いっぱいだけど、上司は部下1人1人のことばかりを考えるわけにはいかない。人、モノ、金、情報、安全、他部署とのバランスなど、部下だった頃にはあまり考える必要がなかったことまで考えないといけません。また、自分が一度体験してきて、俺ならこうする、という思いが強かったりします。部下の時に優秀だった人ほどそういう思いは強いかもしれません。

歩んできた時間、見える景色、それから背負うものが違うからこそ、意見が食い違ってしまう。これはもう、仕方がないことだと思っています。でも、仕方ないという言葉で片づけてはいけない。上司は自分の知識と経験と情報を駆使して、部下に説明、説得していかないといけない。そうじゃないと部下は納得して仕事に取り組むことができません。

私は常にその矛盾を意識して、部下との使い方、話し方に気をつけているつもりです。

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