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【香川県】 中学1年生がG.W.にやるべきこと

悩ましきG.W.

5月の連休は塾屋にとって非常に悩ましい。

なぜと言って、この連休が明けると、ほとんど日を置かずに1学期の中間テストが始まるのである。慣れない新生活を経て、ようやく訪れた連休なのだから、生徒諸君を休ませてあげたい気持ちもないではないのだが、かと言って連休の直後にある、今年度初めての定期テストを疎かにするわけにもいかない。

何より、ほとんどの中学1年生にとって、定期テストで100点満点が取れる可能性があるのは、この1学期の中間テストだけである。小学校ならいざ知らず、中学校の定期テストで100点満点を取るのは総じて難しい。無理をして取りにいく必要はないのだが、取れる機会をあえて逃すこともないだろう。


中1・1学期で100点を取るために

1学期中間テストの難易度は、正直言ってそれほど高くない。ただし、それは事前に適切な準備ができているならばの話である。ではその「適切な準備」とは何か。それを今から説明していこう。


①数学

中学1年生で一発目に受けるテストで、まずもっとも重要な教科と言えるのが、数学である。このテストの出来が、今後の中学校生活を左右すると言っても、決して言い過ぎではない。

1学期中間テストで問われるのは「正の数・負の数」その「加法と減法」である。よほど進みの速い学校でなければ、乗法・除法までは入らない。どんなに桁が大きくても、2桁同士の足し算・引き算さえできれば満点は堅い。ただし、注意すべき点が2つある。

まず1つは符号の扱いである。

 ・2つの数が同符号なら足し算、
  異符号なら引き算。
 ・(  )の前にマイナスがある時は、
  中の符号を逆にして(  )を外す。

この2点を忠実に守るのと同時に、計算過程を必ず書く習慣をつける。これは今後のためにも強くおすすめする。

[筆者注]
よく誤解されるのですが、暗算をすることと、計算過程を省略することは、これはまったく別のカテゴリーに属する事柄です。たとえば足し算・引き算といった実際の演算に関しては、2桁同士くらいであれば、わざわざ筆算をせずとも解答できる程度の計算力は必要です。むしろ、いちいち筆算をするほうが仕様もない計算ミスを助長します。また、計算過程にも、絶対に残しておくべきものと、あえて書かずとも解答の精度に影響を及ぼすことはないものもあります。その辺の匙加減については、また別記事で検討するといたしましょう。

そしてもうひとつ。さきほどから使っている「正の数」「負の数」「加法」「減法」といった、教科書で太字になっている語句である。これらはたいてい、最初の設問で問われる。

出題する方からすれば、語句を答えるだけで得点となるサービス問題なのだが、なまじ計算練習しかやっていなかったりすると、思わず知らず満点を逃す要因となる。これは直前に必ず確認しておく必要がある。他に候補となる語句としては、「自然数」「絶対値」「数直線」「原点」「交換法則」などが挙げられるだろうか。


②英語

数学と同様に、今後の中学校生活に大きな影響を占めるのが英語である。

英語は2021年度の教科書改訂以来、点が取りづらくなった。難易度が上昇したと言うより、以前は1学期期末あるいは2学期中間でやっていた対策が前倒しになったと言う方がより正確である。

ただ、英語のテスト勉強方法というのは、本質において今も昔も変わらない。すなわち、単語と基本文、そして本文訳である。

まずテスト範囲の新出単語は、基本的にすべて読めて書けるようにする。

各単元の基本文は、肯定文を疑問文・否定文に書き換えられるようにする。

テスト範囲の教科書本文は、少なくとも1文ずつ日本語訳ができるようにする。日本語から英語に直せるくらいに覚えればなお良い。


③理科と社会

香川県の中学生が理科と社会のテスト勉強をするのなら、『分析』と『中理』に尽きる。

より正確には『社会科の分析』と『中理基礎』という補助教材である。これらは『数学の演習』や『中英基礎』とともに、テスト前の提出物にもなっているわけだが、テスト勉強はこれを解き直し反復する、それ以外のことは必要ない。

多くの中学生はテスト週間に入ってから提出物を仕上げにかかり、だいたいにおいてそれだけでテスト本番を迎えてしまうのだが、本来的にはそれは避けるべき流れである。

理想としては、提出物の中でも特に『分析』『中理』はテスト発表までにほぼ終わらせておくべきなのだ。テスト週間は何度も何度も解き直して、覚える時間に充てるべきなのである。


④国語

国語の定期テスト対策は、学年や時期を問わず難しい。「難しい」と言ったのは、問題演習が非常にやりづらいという点にある。

数学や英語と違って、類題の数をこなすということができないので、最低限、取れる手段は漢字である。英単語と同じで、テスト範囲の漢字は読み書きできるように準備しておくべきである。

市販の教材に頼るのは筆者の好みではないのだが、こと国語に関しては、教科書ガイド等の準拠教材を購入するのもひとつの手ではある。


提出物の重要性

はじめて定期テストを受ける中学生、ということは、つい最近まで小学生だったとも言えるのだが、彼ら彼女らには、提出物の重要性を是非とも理解してもらいたい。

早い話が、5段階評定にダイレクトに影響するのである。提出物を出さなければ、評定は問答無用で一段階下がってしまう。

公立高校の合格を目指すなら、評定平均「3.0」が最低ラインである。提出物を出す、というのはそのための第一歩である。

もし小学生の時分に、プリントを失くす、ノートを忘れる、そういった悪しき習慣があるのなら、これを機会に本格的な矯正を考えよう。

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