NHK俳句 2020年上期
NHK俳句投稿作まとめ
「懐炉」
豪雪に生きる母より懐炉着く
「ポインセチア」
口利かん年頃やけんポインセチア
「ゆりかもめ」
欄干の錆び深まるや百合鴎
「春着」
姪っ子の一回転する春着かな
「雪女」
ぬくぬくと紅白見たり雪女
「雑煮」
復興も先ずは雑煮を喰ふてから
「雪解」
生命とは手のひらのこと雪解水
「凪」
目が合って笑うばかりや懸り凧
「追儺」
夜遅き父迎へたり追儺豆
「春眠」
春眠や薄き視界のほろほろろ
「山笑ふ」
新しき電子音して山笑ふ
「春の雪」
初めての夜を歩くや春の雪
「ヒヤシンス」
例題のようには解けぬヒヤシンス
「蝶」
かの蝶を求め続けて三十路かな
「春燈」
春燈の溢れて定期区間外
「蚕豆」
そら豆を茹でる背中の嘘みたい
採っていただいたのは「雪解」の一句だけでまだまだのまだですね。
上達したくてTwitterでお題を募集しているので、よかったらいつでも返信ください。
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