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ゆっくりランナーになって

20代前半から20代後半にかけて、心はまるでリレーの選手のように懸命に走っていた。

何に懸命だったかというと、仕事だ。

とにかくできることを増やしたくて、とにかく認められたくて頑張っていたと思う。

でも20代後半にさしかかった時に朝起き上がれなくなって、そこから上手く走れなくなった。

「同じ世代の方はもっと頑張っているのに」と上手く走れない自分を責める日々が続いた。

その後は迷走に迷走を重ねてたけれど、結局昔の自分に戻ることはできなかった。

突然リレーの選手選抜から外されたような気分で、とてもショックだった。

だけどそれで良かったことがある。

具体的には、

朝ちゃんと起き上がれて、カーテンを開られる。
朝の清々しい気持ちを感じられる。
ゆっくりコーヒーを飲める。
掃除をして家中ピカピカにできる。

そんなことが幸せに感じられている。

だから私は今の自分が結構好きだと思う。

これからはゆっくり自分のペースで、自分のための幸せを探しに行こうと思う。

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