見出し画像

演劇ユニットの「したため」と申します

京都を拠点に活動している演劇ユニットの「したため」と申します。演出家の和田ながらが主宰をしています。
多和田葉子の小説やテレサ・ハッキョン・チャの書籍から演劇をつくったり、太田省吾の戯曲を上演したり、あるいはあらかじめ書かれたテキストを用いずモチーフにアプローチしてパフォーマンスをしたりなど、2011年からホームの京都を中心にさまざまな作品を上演してきました。これまで、福岡、仙台、大阪、東京、横浜、那覇、三重、静岡に、作品とともに旅をしてきました。

日々のお知らせのためのblogサイトfacebookページtwitter、作品の記録写真を紹介していくinstagram、和田が各所に書いてきた文章をストックしていくtumblr…と、SNSアカウントがそうとう散らかっているのですが、懲りもせずnoteにもアカウントをつくりました。

noteには、したためや和田ながらの作品に参加してくださった方々のことばを載せていこうと思っています。
稽古を重ねて本番を走りきって、燃え尽きて呆けて、そしてうしろを振り返らないまま次に駆け出していく。そんなことをただひたすらに繰り返してきましたが、いまは、作品についてのことばが残されていくことの大事さをつくづく感じています。
演出家である自分は、ことばを残し、またそれを読んでいただく機会もあります。でも、稽古場や劇場には俳優やスタッフやもっとたくさんの人がいて、彼らもいろんなことを考えて試して、経験を重ねていく。わたしのことばだけじゃ足りない。彼らのことばをもっともっと知りたいと思って、2020年ごろから、クリエイションについてレポートを書いてもらえませんか、というお願いをまわりの人にしはじめました。

ということで、したためのnoteをはじめます。

photo: Yuki Moriya

和田ながら
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。ユニット名の由来は、手紙を「したためる」。主な作品に、日々の記憶を思い返すこと/損なうことをめぐる『わたしのある日』、作家・多和田葉子の初期作を舞台化した『文字移植』、妊娠・出産を未経験者たちが演じる『擬娩』などがある。美術、写真、音楽、建築など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。KYOTO EXPERIMENTに、『擬娩』の再創作(やんツーとのコラボレーション)、リサーチプロジェクトの演劇作品化(dot architectsとのコラボレーション)で2年連続参加。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞。2018年、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞受賞。2018年より、京都木屋町三条の多角的アートスペース・UrBANGUILDのブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。2020年より鳥公園アソシエイトアーティスト。NPO法人京都舞台芸術協会理事長。セゾン文化財団2021-22年度セゾン・フェローI。

ヘッダー写真
『肩甲骨と鎖骨』(2015) 撮影:前谷開

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?