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ふと、中小企業診断士を目指してみることにした理由

「これからの人生、中小企業に関わっていきたい」
なんとなく湧いてきたそんな気持ちに賭けて、思い立ったその日にTACの中小企業診断士に申し込んでみた。
これから1年勉強を始めるにあたり、「なんで中小企業に興味があるのか?」を言語化しておきたい。

中小企業は”個性”を体現していると思った

思い返せば私は「均一・同質」であることを人一倍嫌ってきた。
きっかけは姉が校則の厳しい女子校に入り、リボンの結び方も通学通路も化粧の度合いも細かく決められているのを見て、強烈な違和感を覚えたこと。
そこからというもの、「個性が尊重されているかどうか」が自分の道を選ぶ軸となった。学校でも会社でも、制服・スーツを着る必要がない場所を選択した。ユニークな人がチームにいるとそれだけでテンションがあがる。逆に、ユニークネスが活かされず、苦しんでいる人を見るといたたまれない気持ちになる。

そして私は今、初めて中小企業と一緒に仕事をしている。社長から直接色々な話を聞く中で、どんな企業にも存続している理由があると感じる。

・震災時、自分たちの仕事の意義を実感して続けていくことを決心した仙台の運送業者
・市場が縮小する中でも、なんとかいぐさの魅力を後世に残そうと奮闘する大分の畳店
・伝統工芸品にモダンアートの要素を乗せて、新しい層に届けることに成功した有田焼のお店

話を聞く中で、中小企業は「みんな」ではなく「だれか」のためにサービスを提供できる企業の形なのだと思った。

「みんな」が求める大きな流行はいつも移り変わる。その流行を追いかけて経済を動かすのが、ある種大企業の使命なのかもしれない。

でも、やっぱり私はみんなが同じ社会はつまらないと感じる。それぞれが経験してきた人生によって、価値観も好みも選択も違うはずだ。
中小企業が生き生きとする社会というのは、それだけのストーリーと選択肢に溢れる社会ということなのかもしれない。中小企業というのは"個性"を体現することができる規模だと思った。

自分の手の届く範囲で仕事をするやりがい


私は2年前に東京から他県に引っ越した。ここでは美容院も飲食店もお店もほとんどが小規模オーナーだ。品質が保証されているチェーン店と違って、「どんな体験が待っているんだろう?」とわくわくする。その感覚がたまらなく好き。

自分でInstagramの広告を手作りして人を集めたり、どうやったらお客さんが喜んでくれるかを考えて新しいサービスを取り入れてみたり。
全て自分の手の届く範囲で意思決定している人たちは輝いているように見える。自分の仕事への誇りのようなものを感じる。こだわりの詰まった仕事が好き。

潜在的な自分のコンプレックス

10年弱、自分は有名企業の会社員として働いてきた。もちろん大きな会社に所属するからこそ得られるものはたくさんある。

多種多様な人と出会い、関わり、世の中にインパクトを与えられる規模に仕事に関わることができる。

でも、私はなぜか大きな会社の一員である自分があまり好きじゃない。就職してからずっと潜在的なコンプレックスとして自分の中にあったように思う。毎月の給料や評価、昇給はもちろん嬉しいけど、そこまで関心が持てない。"誰か"に決められるということは、それはある種、無責任であることの裏返しなのかもしれない。

もとをたどれば自営業の自由奔放おじさんである父親の影響が大きいのかもしれない。「みんなと同じことはやるな」それが唯一の我が家の教育方針だった。

でも実際は大学を卒業するとき、みんなが選ぶ就職先リストの中で自分の将来を考えた。
自分で選んだというより、無意識の末にたどり着いているという感覚の方が正しい。コンプレックスの正体はここかもしれない。

中小企業診断士資格をとってみる

診断士資格をどう活かすかまでは考えきれていないけど、中小企業の世界が面白そう、自分に合っているという思いは強くなっている。
その世界をより深く知る一歩として資格取得を目指してみようと思う。
楽しみながら頑張る!





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