"why"を5回続けると、物事の本質が見えてくる
国際高専白山麓キャンパスで8月6日から8日まで中学生を対象とした2泊3日の英語漬けサマーキャンプが行われ、"Imagineering a dream company aimed at the future we want to see"(自分たちが見たい将来に向けた会社を考えよう)をテーマにプロジェクトに取り組んだ。
簡単に言えば、社会課題を選び、最終的にはその解決を目的に「起業」をするとして、そのための資金集めに投資家役の保護者を前に英語でプレゼンをする....…というプログラムだ。
参加者はチームに分かれて「寝不足」 「ながら歩き」「学歴格差」「獣害」「SNS誹謗中傷」「運動不足」からひとつの社会課題を選び、なぜそれが起きるのかwhyを5回くり返すことで問題を深掘りし、本質について洞察した。
例えば、なぜ「いじめ」が起きるのか?
5回の「why」で深掘りすると、両親の共働きによる家事の負担などの問題が本質とわかる.......といった洞察を英語でやっていくのだ。
大人がやってもきっと面白い。
そもそも「SNS誹謗」「ながら歩き」など、課題として日常化している言葉が英語でこういう言い方をするのかと新鮮に思う。
そして解決策としてアイデアを出し、プロトタイプを制作。起業する会社の目的やスローガン、ロゴを考えた。
発表は今日(2024-08-08)、国際高専白山麓キャンパスの大階段で行われた。
例えば写真は「distracted while walking」をトピックに選んだチーム。カンパニーのロゴ、スローガンは、日本人離れした強さがあり、中学生が作った作品に見えない。
"投資を行う最も優れたチーム"として個人投資役の保護者の投票により、2チームが「Best pitch award」に選ばれ、10,000,000 ICT coinsが贈呈された。
こういうプログラムを動かすにはファシリテーターとしての教員の役割が重要である。
国際高専では日常的に学生の興味関心を引き出す授業が行われているから可能なのだとあらためて思う。
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