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エンジニアリングマネージャーとして意識している情報共有のポイント

こんにちは。エンジニアリングマネージャーの shitai246 です。
今回はエンジニアリングマネジメントを行うにあたって、特に情報共有で気をつけていることを書いていこうと思います。

僕自身がエンジニアリングマネージャーとしてキャリアを積んでいる部分もあり、エンジニアリングマネジメントの方法論として書いてはいますが、エンジニアリングに限らずマネジメント一般として使えるものだと思っています。

情報共有は、縦と横を意識する

縦の情報共有

縦の情報共有は、別のチーム・異なる職能を持ったの人との情報共有です。基本的に仕事というものは、色んな職能を持った人との協働作業になります。特にエンジニアのような「モノづくり」に携わる人たちは、誰かから依頼をされて仕事をすることが多いです。

そういったときに、「なぜやるのか」「なにをやるのか」あるいは「誰がやりたいと思っているのか」という情報は非常に重要です。

何か新しい情報が出てきたとき、それを処理するのか、処理しないのか、後回しでもいいのか、今すぐやるのか、誰に連絡すればいいのか、そういった判断が必要になってきますが、その判断のとき必要なのがこれらの情報です。

横の情報共有

横の情報共有は、同じチーム・同じ職能を持った人同士での情報共有です。
隣に座っている人が今何をしているのかであったり、誰が何を知っているのか、チームメンバーの得意なことは何か、という情報です。

「誰が何を知っているのかを知っている」ことは、トランザクティブ・メモリーと呼ばれていて、組織の情報共有で重要な概念としても有名ですね。

こんなの当たり前じゃないか、と思う方もいると思います。もしそう思ったなら改めて、隣の人が今日何をやっていたのか思い出してみてください。
ちゃんと知っていたなら素晴らしいですが、意外と気をつけていないと、すぐわからなくなってしまいがちです。

なぜ情報共有をしたいのか

一言で言えば、自律的なチームするためです。
そのために、縦・横のどちらか一方ではダメで、両輪でやっていく必要があります。

上でも書いた通り、縦の情報共有は優先度や判断基準、横の情報共有はチーム内の互助に繋がっていきます。
これらが十分に行えていない場合、「なにかあったらマネージャーに相談」という形になりますが、マネージャーというのは打ち合わせなどでなかなか掴まりづらかったり、なんだか忙しそうで相談するのを遠慮しがちになってしまいます。

そうして相談できないことが続いていくと、徐々にメンバーが指示待ちになっていくんですね。学習性無力感と言ってしまうと少し言葉が強いですが、そういう感じです。
情報共有が足りていないと、せっかく内製の開発チームを持っていても、社内受託開発のようになってしまうんですね。

しっかりと情報共有がなされていれば、もちろん手綱を握る必要はありますが、開発チームの中で協力しながら判断していく、ということがやりやすくなります。結果それは、チームの外から見たときに自律的な、能動的に動くチームとなっていきます。

どうやって情報共有をするのか

実際にどのように情報共有すればよいでしょうか。

これは組織文化や開発チームによっても変わってくるところではありますが、一例として今までどのように取り組んできたかを挙げてみます。

縦の情報共有は、プロダクトバックログやタスク管理システムなどで背景・目的から記載していくようにすることや、プロジェクト開始時に関係者を集めたキックオフの開催などが有効です。

横の情報共有は、チームでの朝会や定例などで各メンバーのやっていることを随時共有したり、雑談などを通じた相互理解の促進が有効です。

まとめ

情報共有の大切さや、マネジメントする上で気にしているポイントをまとめてみました。

もし自分たちの開発チームが、今ひとつ能動的に動けていないと感じたら、情報共有の縦と横のどちらが足りていないのか考えてみてはどうでしょうか。

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