「仕事ができる」らしかった人
こんばんは。しそゆかりです。
「仕事ができる」と社内のあちこちでウワサされていた方がいました。
その方はお若いのに物怖じせずに人前で話し、堂々としています。
有名大学を出て、特別な資格をもっているのに愛嬌がある愛されキャラ。
議論をしているとつい手段に目が行きがちになりそうなところも、目的に立ち返ることを忘れない思考力がありました。
そんな「仕事ができる」とウワサされていた方と、実務をする機会がありました。
するとどうでしょう。
「これはどうしたらいいですか?」
・・・つまり、やり方が何も分からないと。
「これはAですか?Bですか?」
・・・つまり、自分で判断する力が無いと。
「これは」「これは」「これは」
・・・つまり、パラメータがパッと見優秀そうに見える話しぶりに全振りされていたと。
実務能力はほぼゼロだと。
そっかぁ・・・。
教えたら教えたことだけしかしてくれないんだね。自分で考えてみることはできないんだね。むずかしいね。
考えてみれば「仕事ができる」と言っていたのは皆その方と実務をしたことが無い外野の人たち。
こちらがパッと見優秀そうだと思い込んでいただけなのに、なぜかとっても裏切られた気持ちになってしまったのでした。
ちなみに、あまりに教えてちゃんが過ぎるので、
「あなたはどうしたらいいと思う?」
と毎回聞き返していたら、いつからか傍に寄り付かなくなってしまいました。
きっと次の教えてちゃんターゲットを見つけることができたのでしょう。
人前で堂々と話していたことも、誰かから聞きかじったことをそのまま話してたんだろうな。
「仕事ができる」について考えさせてくれた方でした。
今後のご活躍をお祈り申し上げてます。
後日談)
その人はいろいろあって会社から旅立っていきました。
なんだかな〜と思ったけど、そんなこと気にしてないで資格の勉強でもしよっと!とモチベーションを上げてくれたので感謝。改めてご活躍お祈り。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?