久しぶりの出社でモニターに映る彼の姿に同情した

先日久しぶりに出社をした時のこと、前方に座っている男性の大きなモニターがたまたま目に入った。

Teamsで会議。おそらくこれからチームに参画する人なのだろう。その人がカメラで半身を映して、一生懸命話していた。
音は聞こえないけれども、手にイヤホン型のマイクを持ってしっかり声が通るように話している姿が見えた。

それを見る人は、モニターとは別の画面で作業しながら見ていた。そしてまだ話している途中で、マウスカーソルをTeamsの拍手ボタンに合わせて待機し、最後のお辞儀に合わせて押した。

挨拶する側はそれなりに緊張して、挨拶の文面も考えて対応したのだと思う。
挨拶を受ける側はながら作業で、マウスカーソルを拍手ボタンに合わせて待機するだけ。そして終わればクリック。
あまりの味気なさに、遠目で見ていた私は挨拶をしていた彼に同情してしまった。

これはTeamsのような会議アプリを批判するものではない。在宅ワークを批判するわけでもない。

単に気持ちの問題だ。使い方の問題なだけである。

少し声入れて「挨拶ありがとうございました」と言う、挨拶の時だけ挨拶を受ける側もカメラを写す、たぶんそんな簡単なことでいいのだ。
ただそんな簡単なことでさえも、拍手ボタンにカーソルを合わせ挨拶が終わると同時にクリックするよりも劇的に人間味のある賞賛なのである。

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