〜鬼から見た桃太郎〜ChatGPTを使っていろんな立場から絵本を読んでみる
子供の学年が上がってくると塾で出題される読解の問題が複雑になっていき「誰の立場で?」というところを理解しながら文章を読み解いていく必要が出てくることが増えてきます。
子供にとってはこれを読み解くのはなかなか難しいらしく、なんとなく解けていた国語が解けなくなってしまう原因になってしまうことが多いようです。確かに文章が誰の視点で書かれたものか?というのをいきなり考えるというのも難しいと思うので、理解をするための練習としてよく知っている話を別の立場から聞かせてみるというのをやってみるといいのではないかと思いChatGPTを使っていろんな立場から「絵本を書き直してみる」というのをやってみました。
鬼からみた桃太郎
桃太郎の話自体は以下のサイトから拝借をしました。
内容的にはスタンダードな桃太郎の話をプロンプトに差し込み、新たに鬼の立場からの新しい桃太郎を作ってみた結果が以下の結果です。
元の文章にもよるかもしれないですが、鬼にとっては「鬼ヶ島」という鬼族住んでいる島があり、そこにおいては敵がいるわけではないので「平和な生活を送っていた」のかもしれないです。桃太郎は「自分が実際に鬼に困らされた」という具体的な話はなくて、「そういう噂を聞いた」レベルで鬼を倒しにきているし、鬼は直接面識があるわけではないので
桃太郎は自分の信じている正義を元に鬼に戦いを挑んでいるので鬼から疑問を投げかけられてもきっと聞く耳を持たないと思います。そして、鬼にとっては自分の仲間に危害を加えてくる的なので防衛をしなくてはいけないです。
鬼の大将は一度は逃げたものの最後は戦いに負けて
桃太郎がしてきた主張を全面的に受け入れ、謝罪をするという結果になっています。
鬼からみた桃太郎は「どうして戦争が起こるのか?」を考えさせられる
鬼は「悪い奴」桃太郎は「正義の味方」という前提を持って物語を読むとヒーローが悪者をやっつける話という話になるんだと思います。ただ、鬼にとっては「誰かから聞いた噂」を元に「自分たちの島」に他の民族が乗り込んできて「暴力で正義を押し付けに来た」という「戦争」みたいな出来事だったのかもしれないです。
別の視点から物語をみるとどう思うか?改めて桃太郎という話を両方の立場から第三者として聞いてみるとどう思う?など子供と話をしてみると子供の視野が広がるきっかけになるのではないかなと思いました。
まとめ
他にもいろんな話をいろんな立場から考えてみると面白いかもしれません。試してみたものだと桃太郎のような「正義 vs 悪」みたいなもの以外にも「物語に出てきていない人の視点で考えてみる」みたいな例として
以下の「三年寝太郎の母親の立場で考えてみる」
タヌキがいたずら者だと知らないキツネの立場から考えてみる
など色々応用版も作ることができます。工夫すると色々面白いので興味を持った方は試してみてください。