RBG / She said / 沈黙 / 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
ここ5日間で、映画を一日につき一つ観ています(Netflix や Amazon Prime で)。
自分にとっては、異常事態です。
自分は映画が好きではなく、自ら映画を観ることはなかったと言っても過言ではありません。
映画館での鑑賞に関して言えば、付き合いではなく自主的に行ったのは、今思い出せる限りですと、約 20 年前、大学生時代に今の妻をデートに誘ったのが前回であり、高校生時代に試写会のチケットが当たって行ったのがその前です(他に、妻と一回何かに行ったような気もしないでもありません…)。
なお、今年『ルックバック』と『チェンソーマン』を観に行く予定ですが、これだけでもかなり例外的です。
DVD や配信サービスでの視聴に関しても、一時的にハマったことすらなく、ここ十年くらいで言えば、何かの弾みで一年に一、二作品観るくらいでしょうか。
なぜ好きではないかは、まず、「理屈どうこうよりも、好きでないものは好きでない」というのが最も嘘のない説明になると思います。
そこを自己分析してみるならば、以下のような理由です。
長時間の視聴は大変なので、観る際に気合が必要
視聴が人生にプラスになるような気があまりしてこなかった
映画を観て自分の行動や考え方が変わった、というような経験がない
他の人よりも、映画に関する感想が自分の中に湧いてこないため、観ても時間やお金がもったいないように感じていた
『ジョーカー』も『半地下の家族』も、あそこまで称賛されるほどのものとは思えず、自分に映画は向いていないのだと思った
今回、このように立て続けに映画を視聴したのは、以下のような理由によります。
『バービー』が自分の考え方に良い変化を与えてくれたので、この流れを絶やさないようにしたいと考えた
特にフェミニズムについて、考え続けるのをやめたくなかった
読書(= 『本好きの下剋上』)や note での文章作成に加えて、映画鑑賞も脳のリハビリに良いかもしれないと思った
妻との良いコミュニケーションツールになると思った
『バービー』についてはかなり語り合ったので
今までやったことがないことをやってみるのが大事だと思った
これは、ここ数年、意識している
そんなこんなで、ここ 5 日間、頑張って映画を観続けました。
多くの方にとっては、頑張ってやるような行為ではないのでしょうが。
以下、各映画の感想です。
RGB
睡眠時間を減らして何かに励みたくなるような映画
アメリカの法律は日本の法律と比べて、随分と具体的に女性に不利なものが多かったと分かった
やっぱり、一つのことに長けていて、それで人を助けられるというのはすばらしいことだと思った
医者とかになりたく感じる
自分には何ができるだろうか
カウンセラーとか?
旦那さんが、奥様のやっていることの意義深さに気付き、それを尊重していたのは、賢明でいらっしゃると思った
男女で友情を築いているのは凄いと思った
旦那さんは心が広いな
自分では妻以外の異性と旅行に行くのはまずあり得なさそう
She said
そこまで語りにくい問題なのだな、と思った
まあ、アメリカの性質も関係あるのかもしれないけど
音声は生々しかった
あんなの公開されたら生きていけない
あれで「証拠不十分」となるのはなんだかなぁ
小学校 2 年生くらいの女の子が rape という言葉を使っているのはキツかった
自分が教員のような立場だったらキレているかも
日本ではあり得ない、と思っているが、どうなのか
事に及んでいるシーンは、「そのようなシーンがこれ以上この世に増えることは必要ないと考えた」みたいな考えて、意図的に避けた、とのこと。もしそのようなシーンがあったら、見ていて辛かったと思うので助かった
沈黙
「原作者である遠藤周作さんが、神の名を借りて自分の意見を主張する快感のために、全力でお膳立てしたことの成果物」という感じの作品
イエス様に「私を踏め」と言わせているが、「本当にそんなことを仰るか?」ということ
観ていて苦しいものを想像していたが、そうでもなかった
殉教に際して、あんなにもがかないないように思う
少なくとも自分は、なのか
死ねば天国に行けるのに、どうしてそれをそこまで拒むのかが分からない
やはり自分は死に対する恐怖が薄いようにも思う
主人公の行いを美談のように結論付けているのは、気持ち良いものではなかった
最後「日本の司牧者に捧ぐ」的なメッセージが出ていたけれども、解釈に悩むところ
遠藤周作作品を、読んだこともないのに、他人の評判や 2 ちゃんねるの聖書紹介スレみたいなもののみを材料に卑下してきたことについて
今回のものは、大切なテーマだとは思う
自分だったら、どうしていたか
踏まない
が、神の声が聞こえてしまったなら、やっぱりやるかな。神の命令が本当に聞こえてしまったなら、そんなのノーチョイスだろって思う。悪魔の声の可能性もある、ということが重要だと思う
あのように恥辱に耐えて生きる方がよほど大変なように思う
あそこまでして、この世での人命を救おうとは思わない
転ぶも転ばないも、各々の決断であり、自分が回収することになるのだから
私にとって大切な問いは「あそこで踏むのと、殉教するのとでは、どちらが愛のある姿なのか」ということなのだろう
キチジローは、全く悪いことをしているように思わなかった
むしろ、自分のこれまでの歩みを見ているようだった
司祭は途中から彼を蔑んでいたが、共感できなかった
自分が本人でないからであり、実物を目の当たりにすると、また意見が変わるのかもしれない
一番ドキッとしたシーンは、ドアを叩く合図が違うのに、ドアを開けるところ
苦しめるのは、この地上の生涯の間だけなのだな、と思った
親友が言っていた「あれは観るべき」については、まあ観た方が良さそうだと思うが、MUST という訳でもないように思う
自分の信仰の在り方を確認する機会にはなるかと
自分にとっては、とても良かった。これだけ色々と感想が浮かんできたので
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
製作陣はきっと本気で作ってくださったのでリスペクトを送りたい気がしつつ、自分にとっては観ることの意義があまり感じられず、申し訳ない気持ちがした
アクションシーンなどは、『RRR』の時は驚きながら観たけれども、アニメだと「これを見て自分の何にプラスになるんだ…」と醒めてしまう
手に汗握らない感じ
小夜の救いのなさ
あのまま死ぬんかい
あの社長と小夜が繋がっていたというキモさは上手く結び付けたと思う
主人公
小夜死んだ後の主人公の立ち直りの早さにビビった
最後、主人公の性格であの赤ん坊を叩きつけるようなことはしないだろう、と思い、無理やり感を覚えて不満だった
目玉の親父が見ているのは感動する
一番ドキッとしたシーンは、桜を斧で切ったら血が噴き出してきたところ
ゲゲゲ親父の妻の血かと思った
M は、成り立ちを別にすれば、自分も服薬したい
かつてのヒロポンのような位置付けだと思う
映画を 5 つ観続けての所感
こうやって、映画を視聴できるほどに体力や気力が回復して、とてもありがたい
バービー:⭐️⭐️⭐️
沈黙:⭐️⭐️⭐️
RGB:⭐️⭐️
She said:⭐️⭐️
ゲゲゲ:⭐️
⭐️⭐️⭐️ → 色々考えられたので観て良かった
⭐️⭐️ → 勉強になったので、観て良かったが、こういうのを観続けると限りがない気もする
ゲゲゲは、悪いとまでは言わないけれども、その時間を他のことに充てていた方が有意義だったような気がする
意義のある映画ばかり見たい
少なくとも以下の作品は見たい
あのこと
ホイットニーヒューストン
ストーリー・オブ・マイ・ライフ
『首』は別枠
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