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知らないということ

わたしは知らなかった。知らないことは知らないのでもうそれでいいと思っていた。いつもならわからないことは追及するのに、追及することをやめてしまっていた。「わからない」と思い込んでしまっていた。決めつけてしまっていた。

この多様性の世界で生きるには、多様な在り方にも目を向け、理解をするために勉強する必要があるのに、それを怠っていた。目を背けていた。

それはれっきとした差別に成り得るのだと学んだ。

知らないでは済まされないことがある。知らないことは罪になるのである。

知らないで突き通してきた罪人のわたしにできることはあるのだろうか。

どんなことをしたとしても許されないと思っている。わたしができる誠実で、誠意を込めた謝罪は行ったつもりである。それが誠実で、誠意があったかどうかを判断するのは、謝罪をされた本人と、第三者である。

わたしを裁くのは、第三者なのである。