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息子(2)のラスタカラーの謎を、娘(7)がエスノグラフィーで解決した話

初めまして、戸山知子と申します。
ウンログというアプリを運営する会社でプロジェクトマネジャーをやっています。(まだ育休中ですが)

この記事では、育児の中でエスノグラフィーによる難問解決を垣間見たのでそのエピソードをまとめました。
要はただの日記です。
難しい記事の合間にクスッと笑ってもらえれば幸いです。


謎の始まりは息子のブロック遊び

我が家にはレゴブロックがあり、よく子供たちが一緒に遊んでる。
「ピタゴラスイッチを見るか、レゴブロックで遊ぶかの大抵どちらか」というくらい我が家では大活躍している。

7歳だといろんな家や木を作ったりするのだが、2歳は何の物体かよくわからないものを作って楽しんでいる。
しかしここ最近、毎日のように特定のものを作ってくるようになった。
それがコチラ↓

息子(2)の手に握られた赤・黄・緑のブロック

ラスタだ…。どう見てもラスタカラーだ…
順番もぴったりだ…。

なぜラスタカラー?

実に不思議である。
我が家は全員日本人で、レゲエやアフリカにあまり縁もない。
ボブ・マーリー的なグッズとかも家にはない。
強いて言えば夫がオードリーのオールナイトニッポン(グッズがラスタカラー)をちょくちょく聞いてるくらいだが、子供の前で聞いたことはない。

ラスタカラーとは
赤・黄・緑の配色のことで、ヒンドゥー語で道を意味するらしい。
ラスタカラーにはアフリカという意味が込められているのだとか。
レゲエのシンボルカラーとしても使われている。

偶然では?

ただ適当に色を組み合わせて持ってきただけかもしれない。
我が家のレゴブロックには10色くらいある。
その中でも赤・黄・緑は原色の色。その他に青などの原色もあるので、明日は別の組み合わせで持ってくるかもしれない。

しかし来る日も来る日も赤・黄・緑の組み合わせで持ってくる息子。
そして毎回なぜかワクワクした顔をしている。
謎は深まるばかり。

ただ色の順番は特に気にしていないようだ。
となるとラスタ以外の何かを表現している可能性も出てきた。

わからん…と思った私に娘が発した一言

今日も今日とてワクワクした顔をしながら同じ組み合わせのブロックを持ってくる息子。
「この赤・黄・緑の組み合わせになぜ息子はこんなにもワクワクしているというの…」

頭を抱える母の横で、娘は不思議そうに一言。
「え?ピタゴラスイッチのビーだま兄弟を作ってるんでしょ?」

「…!!そういうことか!!」
確かにピタゴラスイッチに出てくるビー玉兄弟は赤・黄・緑だ。
そして息子はしょっちゅうこれをワクワクした顔で見ている。

なぜ娘にはわかったのか

「よくわかったね…!」と心底関心しながら娘に聞くと
「え?だっていつも一緒に遊んでるし」との答えが返ってきた。

確かに娘はいつも息子と一緒に遊んでいるし、見ているテレビ番組もほぼ一緒。これはもう一種のエスノグラフィーと言っても過言ではないかもしれない。

エスノグラフィとは
対象の地域に長期間入り込み、観察を面接を行いながらその暮らしや人間関係、道具、儀式、その背景にある考え方や様式を明らかにする手法。

ひっそり感動しているところを、心底不思議そうな目で娘に一瞥された。
内心「むしろ何でお前はわからなかったんだ。あとラスタってなんだ。」とでも思われているに違いない。

まとめ

同じものを見ても、ラスタカラーと思う人がいればビー玉兄弟と思う人もいる。世界は今日も面白いですね。
UXリサーチャーとしても、母親としても、スキルアップしないといけないなと思った出来事でした。

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