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SAPPORO FUN℃ イベントレポート「デザインと10年後の作り方」

▪️はじめに

SAPPORO FUN℃って結局何してるのかな?これから参加してみようかなーって思っている人、今回参加できなかった人、一周回って怪しんでる人にも、ファンドの雰囲気を感じてもらえたらいいなと思って、イベントレポートを書きました。

レポートを読んで、まぁ一回行ってみるかって思う人が増えて、ファンドのイベントを介して、このまちでの毎日を楽しいって思える人が増えて、このまちが少しずつ面白くなっていったらいいなと思っています。

このレポートをひとつのきっかけとして、次回お会いできることを楽しみにしています。

▪️概要

今回のイベントのテーマは「デザイン」

「デザイン思考」って最近よく聞くけど何のこと?デザインって、センスでしょ?なんてもやもやが晴れて、デザインを「感覚的」ではなくて、きちんと「論理的」に理解し、自分の考え方や人生設計に活用できるようなイベントでした!

 若干人生迷走しているなぁって思う人、何かを実現しようとしている人、これから何しようか考えている人はぜひ、このイベントで使った「デザイン思考を使って10年後の自分をデザインする」ワークをやってみてください。

デザインって自分には関係ないとか思っている人も、「デザインって便利じゃん!」ってきっと思えるから、これを読んでデザインのこと知って、ワークをやってみてください。

そして、南さんがおすすめしてた本、「LIFE DESIGNスタンフォード式最高の人生設計」を読んでみてください。

ちなみに阿部さんは30ページしか読んでないそうですが、キーワードがたくさん転がってるいい本なので、全部読んだらいいと思います。

イベントは、巧さんの万物を愛す姿勢だったり、反対に阿部さんの世の中で全て信じられるのは奥さんだけなんて闇深い部分が現れたり、デザイン思考で価値観を整理したことで、思いがけずいろんなことを知ってしまいましたが、いつも通り仲のいい雰囲気の中で、存分に学びあるイベントになりました。

きっと参加したみんな、デザインは何かを実現したい時に役立つものだってこと、それと、センスだけで成り立ってる世界じゃないってことを知って、デザインを味方につけることで、自分の考えを整理して、人生をちょっと違う視点から見れるようになったんじゃないかなと思います。

思ったよりもデザインって、論理的で身近でした。
以下イベントの詳細です!

■今日の登壇者

今回の登壇者は、グラフィックデザイナーの寺本 朱那さんとNPO法人北海道エンブリッジの事務局長、コーディネーター、そしてグラフィックデザイナーの江川 南さん。

2人とも28歳とは思えないぐらい、考え方に軸があって、何かと相談しやすいのですが、この「軸」もデザインの作り方に大きく関係がありました。

第一部「デザインの作り方」は朱那さん、第二部の「10年後の自分のつくり方」は南さんが担当して、この日のイベントがはじまりました。

■第一部「デザインの作り方」

朱那さんは、SAPPORO FUN℃のロゴマークを作成した方。お仕事ではパッケージやロゴマーク、レシピブックなど主に食を中心としたデザインをされています。

まずは、デザインとは何か?を知り、その上で具体的にどんな過程を踏んでデザインが出来上がったのかを、SAPPORO FUN℃のロゴデザインを具体例に説明していただきました。

まず、そもそも「デザイン=設計」であって、「デザイン≠表層的な装飾」だそう。

表層的な装飾は、好みや流行で決められがちですが、デザインはそれを作った人の想いつまり、「コンセプト」が軸にあった上で設計されたものだから、それぞれに意味があるし、ぶれない。

だから、デザインができあがるまでの過程でもっとも大切にしているのは、コンセプトメイキングだそう。

今回のSAPPORO FUN℃のロゴだって、作るときは、まずFUN℃をどんな想いで作ったのかヒアリングを重ねたといいます。

その上で、想いはいろいろあるけれど、このロゴは札幌を「楽しむ」を軸として捉えて、作成されました。

だから、ロゴが笑顔になっているんです。

それと、このロゴのパーツと運営陣5人の想いをリンクさせて作った名刺が、またよく設計されていて本当にすごいのですが、それはここでは秘密にするので、ぜひFUN℃のイベントで、5人に会ったときにもらってみてください。

というわけで、第一部のキーワードは、『想いを掘り出し「コンセプト」を定めて設計する。』です!

これを踏まえて、第二部に進みます。

■第二部「デザインと10年後の自分のつくり方」

南さんは、冒頭でも書いたように、多方面で活躍されている方ですが、デザイン関連で言うと、長沼や留辺蘂のブランディングや、最近だと一鱗さんの魚型のかわいいパンフレットの作成等をされた方です。

今回のイベントでは、「デザイン思考は何かを実現したい時全てに役立てられる」ということを伝えるためにデザイン思考×人生設計のワークショップを実施されました。

素人目では、デザインとアートを混同しがちですが、アーティストは自分の感性の赴くままに芸術作品を作る、デザイナーはクライアントのために創作を行うという違いがあるといいます。

それを踏まえると「デザイン思考」とは、「デザイナーがデザインするプロセスを適用して、クライアントの課題解決を行うための思考法」ということ。

デザインに投資すると利益4倍とか、デザインにより一貫したメッセージを伝えることで、ブランド価値を生み出すなんて統計からも、課題を解決するための手段としてデザインを利用することの効果を社会全体が感じているんだって、デザインに力をどれだけ割くかは、趣味的な領域の話ではないということをリアルに感じることができました。

こんなデザインのエネルギーを感じながら、「現在地を知り、コンパスを手に入れ、人生プランを描きだしてみる」という「デザイン思考」を使ったワークを行い、10年後の自分をデザインしました!

まず、健康、仕事、遊び、愛の4つのゲージが現状どれぐらいかをグラフで表します。ここで、自分の今の生活のバランスが見えます。

次に、自分の仕事観や人生観などの価値観について、なぜ仕事をするのか、なんのためか、人生の意味とは、他社との関係とは等、深堀りしていきます。SAPPORO FUN℃では、ここで、みんなの闇が出てきてしまいました。だけど、ここと次のステップこそが自分の想い、つまり自分の人生の理想の「コンセプト」を見つけるステップだから、丁寧に掘っていきたいところです。

価値観を深堀りした後は、会議、後輩指導、デート、飲み会等の自分のあらゆる活動を熱中度、エネルギーの高低にわけ、グラフに示すことで、実際の自分の動きから価値観を探ります。案外ここで、熱中できそうな道が見つかります。

最後に、ここまでの作業で見つけた、自分が何を大切にしたいのか、そして今は何を大切にできているのかを踏まえて、人生プランを描きます。

ここで描く人生プランは3本。1本目は現状、2本目はプラン1が突然ダメになった場合、3本目はお金や世間体を無視するとした場合の仕事や人生。

自分の大切にしたいものがわかった状態だと、人生プランが夢で終わらないような、現実味を帯びたものになりませんか?私は、2本目のプランが自分の価値観をベースにしたリアルなものになっていて、驚きました。というか、2本目の自分がちょっとうらやましい。

こうやって、一人一人が自分の想いと向きあい、人生を自らの手で設計していくことで、自分らしい人生を創り出せるのかもしれません。

■まとめ

どうしたらいいんだろうって悩んだときや、このままでいいのかと立ち止まってしまうとき、一度デザインを考えるときと同じように、自分の想いを丁寧にヒアリングして、「コンセプト」を見つけ出して設計すれば、次の進みたい方向がはっきり見えてくるかもしれません。

今回のSAPPORO FUN℃のイベントでは、困ったときの道しるべを探す、デザイン思考という、道具を手に入れることができました。

こうやって、イベントを通じて、いろんな分野から学ぶことで、札幌や北海道全体にもっと楽しく、幸せに暮らせる人が増えたらいいなと思っています。

こんな、SAPPORO FUN℃のあったかくて活気のあるイベントに参加して、みなさんも一緒に札幌を楽しみ、盛り上げませんか?

次回は、11月22日(金)にお待ちしています!

★写真は全て、運営の酒井さんが撮ってくれたものです!

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