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太陽が沈んでゆく・・・。

久しぶりに会社にいって 窓の外をみたら
太陽が沈み始めていた・・・。
いや・・・ただ時が太陽の位置を変えて行くだけなのかもしれない。

私の影を長くするこの太陽は 眩しくて 誰もいないエレベーターホールに 私の影だけがスッと伸びてゆく。まだ、出社する人も少なく この場所ですれ違うことも少ない。
携帯を持って窓のところに立って自分の影を見つめていた。
あの頃と私の影は明らかに違っている
バッサリと切ってしまった髪はすぐには戻らない
また時をかけなければ あのシルエットの自分のようにはならないな・・・。
人は安定を求める 
変わらない環境を求めているというのに 
自分はいつも棚上げだ
変わり続けているのに それを受け入れることができない。
変わりたくないとどれだけ思っても 
太陽はこうやって どんどん沈んでゆく。
そして影はどんどん長く伸びてゆく。

あの頃のようなシルエットを手に入れたとき
私はもうここに立って 同じように影を見つめることはできない・・・。
なのに 前に進めない 無理やり
勝手に変わってくれることを願っている
そんなことは あり得ないとどこかで知っているのにだ・・・・
甘えしか私は持ち合わせてないのだと 
この影を見ながら 気がついてしまった。
嘘っぱちの 恐怖を本物だと思って
ありもしない 強敵に怯えている

なんてことない夕日は つき刺すほどの光で
 見たくない気づきたくない私を照らしていた。

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