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なんて素敵な地域イベント@飯能お散歩マーケット

飯能市民になって半年、この地域は最近話題のムーミンバレーパークも出来て、連休中は混雑の話題で賑わっているけれど、地域の人たちが以前から口を揃えて「飯能らしいイベント」と絶賛するのは、実は携帯も通じない山の奥の集落で行われている、このお散歩マーケット。
市民になったからには、絶対に行きたい!いや市民になる前から絶対に行きたかった!という念願がようやく今年叶っての初参加。

朝8:30、飯能駅北口のバスターミナルは、「メッツァ(ムーミンバレーパーク)行き」「お散歩マーケット臨時便」「名栗・名郷方面」(山登り系)と、いろんな目的を持った人たちが行列を作っている。他の便はバス会社の人が案内をしているが、お散歩マーケット臨時便の案内は、市役所のネームプレートの方達も。もう市を挙げてのイベントなのね。
ちなみに、人の格好を見分けて「お散歩マーケットこっちです〜」と声をかけてるのが、的確すぎて笑いました。確かに、ムーミン目指す人と、お散歩マーケットの人と、山奥目指す人、格好が全然違う(笑)

チラシにあった臨時便の時刻表よりはるかに多い数の臨時便が次々に出発。長い行列でも手際よく乗せられて、途中の道では待ち時間もありつつ40分くらいで終点間野黒指に到着。ここまでは自家用車も入れないのだそうで、最終的にみんなバスで受付まで到着します。

受付表を書いて(今回は4人組だったのでグループで一枚、連絡先もきちんと記載する登山票替わりみたいなもの)300円参加費を払って、マップをもらってスタート。
集落をぐるっと一周、その地域の民家が出しているお店を周り、マップにはスタンプラリーが付いていて、各お店のスタンプを押して完成させると粗品プレゼント。
お買い物の楽しみと、ウォーキングの楽しみと、スタンプラリーというイベント感がちょうどよくドッキングしているのでした。
なんで大の大人でも、スタンプ集めるのってワクワクしちゃうんでしょうね。

お店は全部で22店、どこでも今の時期とり立ての筍や筍ご飯、その地域の柑橘類、ジャムやスイーツ、クラフト品などの手作りのもの多数。
スタンプを押すだけでも愛想よくおしゃべりしてくれるお店の方や、お家の中からにこにこ見ているお年寄りの方。それほど売る気なくて、のんびりしてる人、お店の個性もさまざまで、それぞれが、その地域に長年建っている「人のおうち」の縁側だということも、すごく特別感があります。


ルートは、お散歩だと思っていると結構びっくりする山道。民家と民家の間もかなり高低差があるし、途中長い山道も歩いていく。きっちりハイキングモードの格好が多いのも納得。

細い山道は交互通行しかできなくて、往復ルートはみんな声をかけあいながらタイミングを測るしかない、自動的に参加者と挨拶や言葉が交わせる。
このマーケットは、無言で参加することなんてできない、いちいち交流して、言葉を掛け合って、強制的に触れ合うことになる(笑)無愛想な顔ではいられない。

途中のお店で筍ご飯と豚汁を買って、庭先の簡易休憩スペースでいただく。
別の店ではいつも即売り切れるという評判のおはぎを、「もうちょっとで追加が出来る」という言葉を信じて、前で待ってるといつのまにか大行列。
誰か一人がたくさん注文しようとすると、売り手に「そんなにたくさん売れないよ、待ってる人がいるから」と言われてお客さんも素直に数を減らす場面もあったりして、微笑ましい。

一周回るのに3時間ちょっとだったでしょうか、スタンプ押す時に数人並ぶことはあったけれど、基本的にはそれほど混雑している印象はなく、でも常にどこも人は賑わっていて、なんだか「ちょうどいいなあ」と思いました。
ちょうどいいってだいじ
出来ればこれ以上大きくならず、衰退もせず、淡々と続いたら嬉しいけれど、これだけのイベントを続けるのは本当に大変だろうなあとも思いました。

そして、「リピーター」が来るのはこういうイベントなのだな、と思いました。特別豪華なものではなく、特別なプロのおもてなしでもなく、地域の人が作る。地域の人が楽しむ。そこにちょっと仲間にいれてもらってのんびり歩き回る面白さを知ってしまうと、その地域を好きになる。そういうイベントがリピーターを作り、地域に興味を持ってくれる人を増やすのだなと、体感しました。
「次に行ったら・・・」って、もう秋に行くことを考えてましたもん。

歩いた総数は自宅から駅までを含めて14000歩以上。
翌日はしっかり、足が筋肉痛でした(笑)