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卒業制作過程を記録する

コロナ禍をきっかけに、40代半ばにして通信大学で文芸を学ぶようになって3年目。

舞台制作の仕事をしていると、「とにかく基礎が大事」というのは周りのパフォーマーを見ていて痛切に感じている。素晴らしい才能だ!と思う人ほど愚直に基礎を学んでいたりするので、私の大学入学の目的は、ひたすら「物を書く基礎を身につける」ことと「長い物を書き切る持久力をつける」ことの二つに絞られていた。

あきっぽい自分をほとんど信用していなかったのだが、人生経験を経て学ぶ二度目の大学生活は知的好奇心が満たされまくって面白くて、とりあえず来年の卒業に間に合う程度には単位を取りためることができた。
まあ、予想以上に早々とコロナが明けて、週末が中心の私の仕事がすっかり通常進行に戻ったのが計算外で、仕事以外のプライベートを学業に全振りして、なんとか単位が取れているのだが・・・。

そしていよいよ2年間にわたる卒業制作である。
私が所属する文芸コースの卒業制作は、すなわち文芸作品。
自分の仕事に関するノンフィクションを書きたいと入学前から思っているのだけど、想いは溢れても、具体化するのは本当に腰が重い。風呂敷を広げまくっては、自分には無理だ、と、たたんでしまう連続。

でももう先延ばしはできない。

私の所属するコースは、今年度から完全オンライン化してしまった。
「人と会ってものを作る」ということを信条にしてきた私には、最初は「何のためにリアルなスクーリングがあるこのコースを選んだんだ!」と思ったけれど、急激に忙しくなった仕事とのバランスで、正直オンライン授業がありがたいと思うことも多い。
だけど、卒業研究だけは、入学時のカリキュラム通り、行いたい!

今年の新カリキュラムからは卒業制作のボリュームが大幅ダウンし、完全オンラインで進む。私が入学時に希望した、「長い物を時間をかけて書く」、「対面で指導していただける」、というスタイルの卒業制作は、移行期間が終わる来年度までで終了する。すなわち卒業の延長はありえない。

残りの2年弱で、どうやって卒業制作を進めていくか、そして自分の中では通過点である卒業制作をステップにして、どうやってその先に進むのか、自分が思ったことや立ち止まったことを記録しておこうと思う。
3日坊主なので、思い出した時に書くだけになるかもしれないけれど、それでも思考の過程が残ることには意味があるだろう。

とにかく、再来年には無事卒業報告ができていますように!




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