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7/23『日めくりトドさん』友人は男性を「ヨン様」と呼び始めた…理由は四股してたから/この期に及んでアメリカで進むワク接種…被害者は乳幼児(怒)

順不同ですが…先ずはこちらから。

子供用ワクチンからスコポラミン(人を操るゾンビ薬)が検出される⁉️↓

戦う人達と戦えない人達 2022年7月18日号↓

アメリカのワクチン禍は健在なまま……

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CCP(中国共産党)の残党は、まだ健在!!!
日本も他人事ではない!
ワクチンに対する抗議は、まだまだ必要…!

以上です。そしてお付き合いいただける方は、わたしのささやかな自己満足にお付き合いください……感謝いたします。

「痛々しい恋バナ」の第四回目。

前回…
親しい友人に「あの男性と最近良い感じになっている」と、チャットで話したわたし。
「は?」「いやいや、あんたじゃない別の娘が、自分と付き合い始めたって吹聴してるとこだけど?」と、友人。
わたしは「えー!」と、文字を打ち、それから盛大に頭を抱えた。
しかし結局興味を抑えきれず「どの娘?」と、恐る恐る尋ねてしまった。
友人の話によると、その娘は当時、確か21か22で…歌やキャラクターボイスのほうで参加している人だった。
音楽やら演劇やら、元々そっちの畑で活動しているので…わたしや他の
オタク系の人のことを、そこはかとなく下に見ている雰囲気があった。
しかしわたしとしては、別に嫌いなタイプではなかった。
若くて可愛らしい子がオタクにどん引きするのは当然だと思っていたし、
コバカにするような態度を取っているのに皆に嫌われていないのは、
本人の嫌味のない性格のせいだろうと判断していた。
可愛らしい容姿と仕草で、ちょっとした女王様のように高飛車に振る舞っているのは、眺めていて面白くもあった。
但し…ファッションに対する独特のこだわりから、黒とピンクばかりを身に着けていたせいで、「全身ピンク色で統一する癖がある」とあるアダルトビデオの女優の名前で彼女のことを影で呼んで、日頃のうっぷんを晴らして
いる男性たちがいた。
ささやかな仕返しのつもりだったんだろうが、本人に知られたなら激怒されて、さぞ大変なことになってただろう。

ともあれ…可愛い子なので普通にへこんだ。
「そっかぁ…」と、どうにか言葉を絞り出したわたしに、
「でも多分、あの娘だけじゃないんだよね。あんた最近忙しいからさ、集まりに顔出せてないから知らないだろうけどさ。何かもう、危なっかしくて」
「まだ他にいるってこと?」「うん」
そして友人が名前を挙げた女性は…他に二人。
一人は…やっぱり若い美人さんでした。間違いなく今回の企画の中心にいる人で、歌やダンスで活動してきた人。
ずっとバレエをやっていたと聞きましたが…もう…リア充!という言葉を体現しているかのような華やかな人で…今で言う「囲い」のような固定ファンがついてました。
それでいて、ゴリゴリのオタク。特撮やロボットアニメに目がなかった。
それもあってか、オタク男性たちにも分け隔てなく優しく…高嶺の花でありながら気さくで話しやすいという、ある意味完璧超人だった。
但し一人称が、なぜか「僕」だったし、女性らしい見た目に反して随分
サバサバしていたので、男性のほうはともかく、彼女のほうには余りその気がないんじゃなかろうかという話だった。
もう一人は、男性と同い年の絵師さんだった。但し、目立って絵が上手いということはなく、昼職のOLと同人活動の二束のわらじの良くいるタイプで、容姿も服装もごく普通……なんだけど……間違いなく男受けはよかった。
とにかく良く気がつくんです。自分は料理が得意…という話もよくしていたし。
そうして常日頃から「尽くす女」をアピっていたが、それでいて気が強いのはなんとなく感じていたし、自分に余り技術がない癖に技術がある人や
目立つ人にばかり積極的に絡んでいくので、……チッ、うぜぇ。と、わたしが密かに…疎んでいた相手だった…!

頭がくらくらした。

「嫌な組み合わせ…」思わずボヤいてしまった。
「だろうね」と、友人。
この友人は主婦で、当然家庭が一番大事なので、こうした男女のいざこざ
にはきっちり線を引くようにして一切関わらないでいた。
ともあれ活動の歴は長いので、創作の界隈の恋愛沙汰に、他人が口を挟んだ
ところで無駄ってことを熟知していた。
当然わたしに対して、特に意見する気もないようだった。
そして既に「男性に気持ちが持っていかれている」わたしを頭数に数えて、
男性のことを「ヨン様」と命名したのだった。

さて、その「ヨン様」と、わたしは…順調に仲を深めつつあった。
今もって好きでたまらない、サイ・トゥオンブリーという画家を知ったのは、この人がきっかけだった。
ある夜チャットしていた時に、
「トゥオンブリーのような絵が描きたかったんですけどね」と言われて、
黒や茶色や赤の鉛筆の無造作な線で描かれた抽象画を、画像掲示板で
見せてもらった。

サイ・トゥオンブリー「レダと白鳥」 1962 ↓

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「この絵よくわかんない。トゥオンブリー知らない。ちょっと検索してみる」
「それなら、花の絵のほうが好みかもしれないな。花も…真似して描きましたけどね」
「花を描いたの?それも見てみたいかも」
さほど時間を置くことなく、赤い花がモチーフらしい抽象画が掲示板に
貼られた。滲んだような色合いが、雨の日に濡れたガラス窓から外を眺めた時の風景のようだった。

サイ・トゥオンブリー「Proteus (プロテウス)」 1984 年↓

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「やっぱり…よく分かんないけど…でも、センスあると思う」
「そう思いますか?」
「うん。白い余白の部分と…赤く色がついている部分ね。色の配分が
ちょうど良いって思う。なんて言うんだろ、こういうの」
「バランスが良いってこと?もしかすると…黄金比……?」
「多分それかも。見ていて落ち着くとか、そういう感じ。
あ、サイ・トゥオンブリー、画像いっぱい出てきたよ。………。
あー。わたしもこれ、好きだなぁー」

この時、人生で最初にみた「トゥオンブリー」は、タイトルのない…
いわゆる「無題」という作品だったと記憶してる。

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「やっぱり良く分からないけど…でも、なんだろう。胸が温かくなるような感じがする」
「そう、目で見るのではなくてね。胸で感じる…とでも言うのかな」
「胸で感じる絵。ああ、なんか分かる。ずーっと見ていたくなるし」
「憧れたんですけどね、人からそんな風に思われる絵が…俺にも描けたらって」
「んー。でも少なくともわたしは、好きだなって思うけど。ずっと見ていたいとも思うよ」
「あなた一人だけが、そう思ってくれてもね。でも、ありがとうございます。嬉しいですよ」

「わたし一人だけでは駄目なんですか?」この時、何故か敬語になった。

「駄目ってことはないですよ」 かわされた。パソコンの前で項垂れる。

「そろそろ寝ないと。俺もあなたも、明日も仕事だ」
「そだね…今夜も付き合ってくれて、ありがと」
「礼を言うのは俺のほうですよ。出来の悪い絵を丁寧に見て貰って」
「出来が悪くなんかないでしょ。わたしは好きだよ」
「おやすみなさい。パソコンの電源落としたら、もう夜更かししないで
すぐ寝てくださいね」

男性との会話は、こうしていつもチャットや掲示板で完結した。
わたしは仕事が忙しかった。
男性のほうも仕事はしていたが…それよりも交際範囲の広さから、
とにかく時間が足りないようだった。

「会って話さない?」…なんてね。
何回も誘いましたよ。けれど、いつもはぐらかされた。

そして…彼と出会うきっかけになった企画の進行は順調で…
季節は春から初夏にうつろおうとしていた。
イベントシーズンの夏に向けて、さらに人数を追加して盛り上がりつつあった。

この時に参加してきた人物が、企画の「名物」として、さらなる勢いと混乱を、もたらすことになったんだった……。

(5回目に続く)

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