自分のための備忘録かもしれない。

すずめの戸締りを観ました。
震災の風化とか、いろんなメッセージが詰まっていたと思う。
正直、怖くて、映画館で結構泣いてしまいました。いけるかなと思ったけど、結構震災の時の状況がフラッシュバックしてきて、思っていたより地震が怖かったらしい。
友人に手を握ってもらいながら観ました。
ありがとう、めっちゃ手をしびれさせたかもしれない。でも本当にありがとう。

そんな感じで大泣きしながら観ましたが、やっぱり思い出したことって、どこかに発散したいと思いました。
あと、自分が忘れてしまうことに怖さを感じました。
なのでこれは映画の感想を交えた自分の怖かったことを吐き出し、記録する回です。私の自己満です。

映画のネタバレと、地震体験が苦手な方は、ここでバックしてください。
私が怖かったことの話なので、世界から見ると小さいかもしれないけど。でも忘れそうだから、書き留めておきます。うん、基本見なくていいですこの回。じゃあね!





まずは自分について。
北海道に住んでいましたので、東日本で受けた被害は微々たるものです。
胆振東部の地震でも、揺れくらいしか被害は受けていません。
でも、私はすごく、すごく怖かったことがたくさんあった。

映画では常世が冒頭から描かれていました。
常世は、星が綺麗で、自然が多くて、普通に見るだけなら、観光なら、いい体験をしたと思える景色なのでしょう。
でも、それは人の生活がない状態です。
北海道の胆振のブラックアウト。日々の生活が急に保障されなくなった不安。町中の電気が消えた景色と重なりました。
とんでもなく星空が綺麗に見えたと話題になりましたが、私は見ていません。だって大きな揺れが起きた後、それを超える地震がいつ来るかもわからないから。もし大きな揺れが来た時が、外で、大事なものを何も持っていない時だったらと思うと。何もできません。
父が外を見てくると言って玄関を出て行きましたが、信号も消えている街です。いつ自動車が突っ込んでくるかも、事故が起きるかもわかりません。結構必死で止めました。野次馬をしたがる父、やめてくれこんな時に。無事に戻ってきてよかった
けどね。

地震の次の日は、朝からスーパーの長蛇の列に並んで、いろんなものを買った。
私の住んでいる地域は早く電気の復旧もして(復旧してくれた方々本当にありがとうございます。)、生活はできるようになったんですが、少なくとも一週間は、大きな余震が来るかもしれなかったので、ずっと怯えていました。
怖くて怖くて、部屋の、物が倒れてこないような真ん中でずっと寝ていました。
食べて寝て、しかできなかった。
流石に母に怒られてしまったのですが、怖かった。だって震度5って、部屋がミシミシなるんですよ。
でもショックが大きかったのか、あんまり揺れに関してはよく覚えていません。忘れちゃったのかな。

電気がつくと次は北海道のニュースが家の中で延々と流れます。
そこで見る、被害の全容。
お墓があった場所、結構崩れたりとか。粉塵が危ないから、マスクをしなきゃいけないとか。
それよりも、もっと、もう何もいえなくなるような。
当たり前に日常がなくなることを、こんなに近くで知るのは初めてでした。
だから、映画の日常の中に地震が落ちてくるシーンがとても怖かった。
これから、当たり前のように生活を奪うのかと思うと、涙が出ていた。
そして、すずめたちがそれを防いでいくのを見て安心すると同時に、あの震災はどうして防げなかったんだろうと、ファンタジーの世界観に対しても何か思ってしまったりして。

いってらっしゃいのシーンとかは、本当にそうで。
震災の被害にあった人たちの行ってきますの約束は、もう果たされなくなってしまったと考えると。辛くて、しんどくて、感情が来る前に涙が出ていました。もうどうしたらいいんでしょう。

私は今、家族と離れて住んでいます。
だから、自分よりも、家族に何かがあった時が一番怖い。
自分に何かあるよりも、よっぽど怖い。地震への恐怖が、それらの表現によって一層増した気がします。

東日本の震災の風化も、一個のテーマだったのかな。
小学生だったあの頃、外を歩いていたので、本震はあんまり感じなくて。
でも一緒に帰っていた子の親たちは、家から続々と出ていて。結構大きな揺れだったのかなと、それくらいでした。

でも、その時、帰ってきた時。家には一人でした。
そして、余震もたくさんきて、何が起きているか分からなくって、怖くて怖くて、友人の家に駆け込みました。友人の親御さんは快く受け入れてくれて、本当にありがたかった。
後から帰ってきた姉は、沿岸部に住む祖父母たちの無事を確認してから私を探しにきてくれました。多分。なんかなんでいないの家にって文句言われた記憶だけあるな…。本当に姉はそういう時も勇敢で、いつも尊敬します。でも無理しないでね。

まだ小学生の私には一人で大きめの地震にあうことがとても怖く、夜は両親と一緒に川の字で寝ました。その時はまだ、事の大きさがわかっていませんでした。

次の朝、テレビをつけると、震災がありました。

まさか、自分が生きている間に、そんなに大きな震災が起きるとは微塵も思っていませんでした。だから本当に、その時はただただ驚きました。

だからでしょうか。今でも、地震の時、一人でいることが一番怖いです。


っていうフラッシュバックが、見ている間にたくさんあって。
じゃあなんであの地震は防げなかったんだというやるせない気持ちもあって。
震度3ってもっとでかいよ体感とか思って。
大泣きしていました。

色々思い出したので備忘録です。
ここまで読んでくれた方がいたらありがとうございます。

こんな感じでストーリーとかよりもしんどいところが多くあって、結構内容について言えるとこ無いなあと思いました。感情をそっちに持っていかれすぎたな。

もう一回見ればいいなと思いますが、うーん

見れるかわかんないや。

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