旅と日常
お盆休みの前半、ちょっとした旅に出ていた。
旅先では、
行ったことのない場所に行き、
美しい景色を見た。
普段縁遠い夏のレジャーを楽しみ、
手持ち花火をした。
美味しいもの食べたし、
心ゆくまで温泉につかった。
とても満足の行く楽しい旅だった。
けれど、
やっぱり家に帰ってくると、
家が一番だなと思う。
いつもの見慣れた景色に、
代わり映えのない毎日。
決まったメニューを繰り返す食事に、
さっと済ませるシャワー。
それでもやっぱりこの一見退屈な毎日が、僕にとっては安心できるのだ。
旅は素晴らしい。
旅に出ると、いつもとは違ったことを体験し、感じ、新鮮な刺激を得ることができる。広い温泉にゆっくりつかれば、体も心も緩めることができる。
けれど旅が素晴らしいと思えるのは、
普段の退屈な毎日があるからで、
旅を心から楽しめるのは、
旅が終わったらその退屈な毎日に戻るとわかっているから
なのかも知れないと思うのだ。
お盆休みの前半は旅による非日常を十分味わったので、残りの後半は代わり映えのない休日を楽しもうと思っている。
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