「コスパ」、「タイパ」、自分を見つける楽しみを捨てている。
Youtubeが無い頃は、何でも自分で調べた。
店舗に行って、本物を観て、触って確認した。
レコードなんてもっとそうだ。
好きなアーティストの新譜が出たら、
聞かずに買って、走って家に帰って、針を落として聴いた。
「めっちゃええやん!!」って時もあるし、
「なんやねんこれ・・・・」ってハズレの時も会った。
鞄だって、靴だって、何でもそう。
いろいろな靴を試して、
自分に合った靴を探したもんだ。
誰にでも合う革靴なんて珍しい。
靴は評判より自分の足の形に合ったものでないと
結局靴ずれしたりして、使い物にならない。
Z世代を中心に全てがコスパ、タイパが
判断基準の大半を占める。
情報過多の時代に、
その情報を売り物にして、
商品の価値を勝手に判断して、発信する。
youtubeではランキング形式、ベスト10,。。。。。
メーカー側のステマ広告にも関わらず、
お金目当てのYoutuberが発信する情報にのっかって
本当の自分が好きなものかどうかわからないのに、
それを信じて投資してしまう。
正解かもしれない。
本当に良い商品なのかもしれない。
でも、自分で見る、判断する感性をそこで捨ててしまっている。
観光でもそう。
目的の遺産を観に行くのはいいけど、
目的地までの寄り道が楽しいもんだ。
いろんな発見があって、
誰も知らない自分だけが知っている(自分の好みの場所)所に
出会うこともある。
「こんな所に餃子屋さんがある!」なんてね。
結局、コスパ、タイパというのは、
その判断をした人にとってどうかって事。
好きなモノであったら、投資をして、自分が良いというものを
見つけられたら、幸せというモノ。
寄り道大歓迎って事。
そこにコスパって考えた事がない。
コスパ、タイパを追求していくと、
本物を自分で見つけるって事を放棄しているのと同じ。
自分の感性を高めていくには、
コスパよりタイパより、「寄り道」やと思う。
今の若者は情報を信じすぎると思う。
親がずーっと過保護に育てているから
全ての判断を小さい頃は親がやっている。
だから、周りからの情報は信じてしまう癖がある。
一人で判断できる歳になって、自分で判断すると、
今までは親が判断していたから、判断基準が無い。
だから、YoutubeとかTiktokを観て情報を得て、
それを信じて行動する。
どんどん人間の五感を生かした経験という大切な事を
放棄する人間が多くなると、どんな世の中になるんやろう。。。
それが心配でもある。
情報はパソコンで得るものでは無い。
自分の足で、観て触って感じて得るものだと思う。