見出し画像

中古住宅購入前のインスペクションと耐震診断

中古住宅のインスペクションが一般的になってきましたね。売買される前の中古住宅を建築士が現場で目視調査するのは非常に良いことです。比較的新しく検査済証があるような物件ならそれで良いと思います。

しかし増築を繰り返していたり、古い住宅はどうか?インスペクションの限界を感じます。もちろんインスペクションのルールや価格を考えれば仕方が無いのですが、これだけを信用して購入は危険な場合があります。特に木造3階建てや、図面とかなり異なる物件は注意が必要です。

そんな場合の事前調査はいくつか種類があります。欠陥が不安な場合は、欠陥住宅を調査する会社に依頼、それほど欠陥が気にならない場合は、インスペクションに耐震診断オプションを付ける、インスペクションは行われている場合は、耐震診断のみ、などです。いずれの場合も売買前なので、売主の許可が必要です。売買を担当している不動産屋を介して売主にお願いします。その場合、調査会社は不動産屋に紹介してもらうこともできますが、他の調査機関に自分で依頼することもできます。

耐震診断では、耐震性がわかるだけでなく、他の欠陥や老朽化を発見できる場合もあります。インスペクションより多くの情報を得ることが可能です。もちろん破壊検査を許可してくれる場合はほぼないので、目視による調査が多いので限界はありますが、それでも多くの情報を得ることができます。

本来は、そのような心配な建物を入手検討すること自体が問題ではあるのですが、価格・立地条件などで仕方なくということもあるでしょう。そんなときは迷わず調査依頼してみてください。ちなみに写真は雨漏りで腐ってしまっている屋根の野地板です。

サポートしてくださると嬉しいです。 部分的に気に入ってくださったら、気軽にシェアかコメントをお願いします♪