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木造3階建ての耐震診断、壁を不用意に剥がさないで!

最近、お仕事が忙しくて、きちんと記事が書けていません。すみません。なので緻密性が要求される記事は後回しとなっています。

さて、今日は木造3階建ての耐震診断の注意点です。木造の耐震診断で、精密診断だと壁を剥がしたりして調査します。しかし木造3階建ての耐震診断では、その前に注意が必要です。

一般的な木造住宅の場合、外壁で耐火要件を求められています。基本的にモルタルであれ、サイディングであれ、普通に施工すれば大丈夫です。しかし木造3階建ての場合、都市部では準耐火建築物で建てられているケースが多く存在します。準耐火の場合、室内側の耐火要件が厳しいのです。石膏ボードが15㎜になったり、基本的に柱や梁は耐火被覆(主に石膏ボード)でくるまなければなりません。

そんなわけで、解体調査を行うと、その被覆を剥がしてしまい、復旧不能になることがあります。もちろん計画的に行えばいいのですが、再施工不能な場所など剥がしてしまうと耐火性能が落ちてしまいます。また耐震的にも木造3階建ては、内部の石膏ボードや合板を、耐力壁として使っていることが多く、何も知らないで解体すると耐震性が著しく落ちてしまうことがあります。

耐震性を知るために、耐震性や耐火性を落としてしまうことなど、面白くないことはないです。十分に注意すべきですね。

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