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HOUSE-ST1のエラーチェック機能が豊富

構造計算ソフトの入力って、最近は意外と簡単になってきています。メーカーの努力の賜物でしょう。正直説明書を見れば、誰でも入力までは出来るでしょう。問題はエラーの解除です。構造的なものから、ソフトウェア的なものまでいろいろです。特にソフトウェア的なものは頭を悩ませます。ソフトの仕様などで大幅に違いますからね。ここだけはカタログやスペック、機能ではわからないです。実際に使って見ないと。HOUSE-ST1が初心者向けといわれている理由は、入力のしやすさがクローズアップされがちです。しかしエラーが出たときの表示なども秀逸です。ここではその一部を紹介したいと思います。

プリチェックは計算できる形に入力されているかチェックしてくれます。これを通らないと計算してくれません。注意はST1が自動でモデル化している内容などを明記してくれます。これは親切ですね。赤のエラーが出たら計算できません。

まず、データが出来たら「計算」をクリックします。上記のプリチェックが行われます。内容は一通り目を通した方がよいでしょう。ST1の仕様でモデル化している部分に関しては自分の考えとあっているか?確認した方が良いでしょう。主に緑色の注意にあります。黄色の警告はもう少し強めの意味です。今回は壁倍率が5倍を超えていることを警告しています。許容応力度計算なら7倍までなので、問題なければこれも無視して構いません。ここで計算できない状態だとエラーがでます。まずは、そのエラーを解除しにいくのですが、赤印で表示されています。このラインを読んでダブルクリックすると・・・。

赤のエラーの文をダブルクリックするとその箇所を表示してくれます。ちなみに他の警告なども場所を示してくれて親切ですね。

上記のように、エラー箇所を明示してくれます。位置だけで無く内容も示してくれます。今回は柱や壁の下に土台がないので計算できないということを知らせてくれています。エラーが解除されて、計算ができるようになると計算続行のボタンを押せるようになるので、押すと計算して、自動的に計算書を生成してくれます。

計算が完了すると計算書のプレビューが表示されます。左側に項目があるので見たいところにすぐジャンプできます。他にも、閲覧や検索に便利な機能があり、PDFなどの計算書や他社のプレビュー画面に比べて非常にチェックしやすいです。

計算書ができましたが、計算により不足する場所などがあり、この時点では完成していません。ここからエラーを消し、安全な建物を設計していく作業をしていきます。

メニューの計算にNG表示というメニューがあります。柱、梁などに絞りエラーがでている部材を表示してくれますので便利です。
NG表示柱をクリックしたところ。NGがなければ、上記のように返します。
NG表示はりをクリックしたところNGの部材があります。これもダブルクリックすれば、その梁を表示し、修正することができるので便利ですね。検定比がついているので慣れていれば、梁がどれくらい足りないのか予測がつくのも良いですね。
この画面でNG部材を右クリックして修正しましょう。

計算書の中からエラーを探さなくていいので手軽で良い方法だと思います。

計算書にエラーがある項目は赤印に表示されますので、これもありがたいですね。

計算書にエラーがあると、その項目を赤で表示し、NG数を表示してくれます。

計算書の中でエラーがたくさんあると探しにくいです。また参照しながら修正することも多いと思います。そのときは、検索ウィンドウに「NG」と入力して双眼鏡マークの下矢印(次を検索 F3でも可能)をおして、エラー箇所に飛びましょう。

NGと入力して右側の双眼鏡(下矢印)を押して、一個一個エラーを確認しましょう。前検索や全検索もできます。
NGの箇所に飛んで赤く明示してくれます!

 このようにHOUSE-ST1は、専門ソフトにもかかわらず、非常に丁寧にエラー箇所を表示してくれます。また複数の方法があり、修正も楽です。もちろん構造的な知識や技量は求められますが、エラーの箇所がわかりやすく、修正しやすいことは、上級者にとっても初心者にとっても非常にありがたいことです。HOUSE-ST1が初心者に優しいというのは、上級者にも優しいとい意味でもあります。見た目だけでなく、このような丁寧な作りが人気の秘密なのです。

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