ハウスメーカーの住宅の耐震診断

意外と問い合わせが多いのが、ハウスメーカーの住宅の耐震診断です。もし心配なら、そのハウスメーカーに問い合わせたほうが良いのですが、確かに第三者に調べて貰いたいこともあります。また既にないハウスメーカーもありますし、問い合わせを受けるほうにとっても大変です。

さて、木造軸組工法やツーバイフォー工法など汎用のプラットフォームであれば、ハウスメーカーでも耐震診断ができます。しかし特殊な軽量鉄骨造、パネル工法などはお受けできないものが多くあります。その場合はきっぱりお断りさせていただいております。

ハウスメーカーは、比較的価格が高い分、強度もありサポートも優れています。しかしメンテナンス費用をケチるために他に修繕の見積を依頼する人も多いのが事実。そうやって不自然に改造してあとで相談に来る方も多いです。ハウスメーカーのパネル工法を在来で吹き抜けを作って耐震が心配という方の相談もありました。しかしその時点で耐震を考えてリフォームしていることは稀で、手の施しようがないことも多いです。やはりハウスメーカーで施工した場合は、ハウスメーカーの指定の方法でリフォーム、修繕を行った方が良いです。それが嫌なら、汎用性の高い在来工法である木造軸組工法を選ぶべきだと思います。ツーバイフォーも比較的汎用性が高いですが、構造的なリフォームができる業者は木造軸組工法に比べ少ないのが現状です。

　そう説明しても、どうしても！という方がいますが、無理です。理由はメーカーの特殊な金物や部材を使っていて、その部材等の性能が分からないからです。だからこそオリジナルで、ハウスメーカーなわけで・・・。

　家を建てるときは、そのあたりも考えて選びましょう。現在の選択肢が30年後も正しいかどうかはわかりません。末永く住み続けるので、目先のことにとらわれず、自分のライフスタイル、考え方を精査して、家を選びたいものですね。