混構造の構造計算ソフトの選び方
混構造といってもいろいろあります。地下室付きの木造2階建ても混構造に入るかもしれません。組み合わせ的には、
・鉄筋コンクリート造+木造(またはツーバイフォー)
・鉄骨造+木造(またはツーバイフォー)
・RC造+木造(またはツーバイフォー)
が、通常だと思います。今回はツーバイフォーを除外して考えていきます。
もし、一本のソフト(シリーズ)で済ませようと思った場合は、株式会社アークデータ研究所の、ASTIMです。単独で木造ができるほか、ASCALのRC/WRC/Sのそれぞれのオプションがあれば、一貫で混構造を計算できます。もし混構造主体で構造計算を行うことが多いのであれば、選択肢に入ると思います。そのような構造屋さんは少ないとは思いますが、同一メーカーの同一インターフェイスで、木造からWRCまでできるというのは強みだと思います。
木造と1階壁式RC造ということであれば、富士通JapanのSTRDESIGNは、専用オプションで「混構造オプション」を用意しております。専用オプションなので一貫してRCから木造まで計算出来ます。この形式が多いということなら買う価値はありますが、オプションを買うだけで他社の壁式RC造の構造計算ソフトを買えてしまう価格というのが若干引っかかります。
低価格で済ましたい場合は、木造系のソフト+ビルディング・エディタという組み合わせもあります。専用ではありませんが、ビルディング・エディタは無料で使えるので考えてみても良いでしょう。S造とRC造に対応しています。以前でしたら有料のPRO版でWRC造もできたのですが、現在は販売されておりません。
株式会社構造システムの木造構造計算ソフトのHOUSE-ST1とWOOD-STは同社の壁式RC造構造計算ソフトと連携はできます。ただ荷重を移行できるだけなので、それほど大きなメリットと呼べないかもしれませんが、省力化はできます。
小さな住宅等の地下室などは手計算でも十分できるのですが、多少本格的にやりたい場合は、構造計算ソフトの導入をお勧めします。
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