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雑記・初体験

はじめてのいい感じ
もう戻れない、いい感じ
あの感じ、忘れられない感じ

はじめてカルチャーに触れたこと、
はじめての好きなものを食べたこと、
はじめて悪いことをしたこと、
はじめて良いことをされたこと、
はじめて愛を知ってしまったこと、

これから先に山ほどある体験のすべては、
ざんねんだけどはじめてのそれとは別物だ
上回るくらい鮮烈なこともあるけれども、しかしやっぱり別のものであって、上書きされることはない

今はもう、それなりに多くを知ってしまった
大人だからね、あっという間に
知らずにいれたことも、知りすぎてしまった
だからこそ誰かにはじめてを与える立場になり、
そして、その立場としてこれから注意することは、
初体験の尊さを噛み締め、それをなるべく伝えようとすること
しかしそれは伝わりきらないだろう、だって、
少なくとも自分という人間は他人の意見を鵜呑みにする子どもじゃなかったから

でもこの立場の我々は伝えることにつとめるべきだ
それを芸術的にできるならそうすべきだし、
あるいは言葉にできるならそうすべきだ

秩序とか倫理とか、
あるいは教育や制約さえ疑わずに、
そうやって何者かに抑圧されてしまう前に

はじめてのいい感じ、
もう戻れない、いい感じを

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