感想おいてけ妖怪(旧:感想は自分で書け)
(この記事は「こんな感想の書き方はどうかな」という記事です)
-----------
読み終わったあとの感動や興奮をコトバにするのってむずかしいよね。わかる。
送ってもどう受け取られるかわからないし、こんなにすてきな作品ならきっと誰かが感想送ってるし、わたしが送る必要はないかも……
そんなことはない!ないのだ!
創作者は感想が欲しい以前に「あなたという読者の存在」が知りたいのだ!!(当社比)
かつ、創作者は「作品に対する反応の総数が増えること」も嬉しいものだけれど、それ以上に「誰かが自分の作品に、なにかを感じてくれたことを知る瞬間」が特別に嬉しいものだと思う。(少なくとも私は)
もし「送られることのなかった感想」があったとしたらつらい。つらすぎる。
というわけで、「感想を届けたい」「作品が素敵だと伝えたい」「作者をはげましたい!!」と思ったら、自分のコトバでコメントを送ってあげてほしい。
(それが難しかったら「よかった」って作品のURLと作者名をツイートしてくれ…勝手に見つけに行くから……)
とはいえ、読み終わったあとの感動や興奮をコトバにするのってむずかしいよね(2回目)
なので、「私だったらこんな感じで感想ぽい文章をこしらえるかな〜」と「私だったらこういう感想もらったら嬉しいな〜」を合わせてこうやって書けば感想文になるんとちゃう?というのをまとめた。
この方法で作られた感想文をもらって嬉しいのかは、ヒトによると思う。事故ったらごめん。責任はとれない。
(1)まずは「読みました」報告から
これ!!!!!
これがまず「光あれ」みたいなものだから、絶対に入れて。
「読んだから感想送ってんだよ」じゃないよ、「光あれ」だから。作者の心に光が差すから。
この時点で私ならすでに有頂天死してるね。
この手の書き出し、中には「ダメ出しか…?」て怯える方もいらっしゃると思うので、
とかだと迷わず無事に死んでもらえると思う。
余談だが、ここまで書いてみて「これ以上の感想は奇声にしかならねえ…!あんたの創作、最高だぜ…(爆散)」という限界の民は、
で送信ボタンを押せば良いのだ。
これだと「もらった感想の総数が増える」の範囲に留まってしまうのでは…?と思うかもしれないが、本命チョコというパワーはでかい。自信を持って送信ボタンを押してほしい。作者は有頂天死から蘇り、いのちつながる。
さて、まだ余力があるヒトは続きを書こう。
(2)「作品」と「作者」どちらにラブコールしたいのか。なにを「好き」に感じたのか。
今回贈りたい感想は、「作品」に対するものなのか、「作者」に対するものなのか、考えてみてほしい。
つまり、
「今回の作品が好き」を伝えたいのか、
「あなたのつくるものが好き」を伝えたいのか、だ。
a.《今回の作品が好き…の場合》は、
→世界観が好き
→キャラクターが好き
→ストーリーが好き
→このシーンが好き
とか。
b.《あなたのつくるものが好き…の場合》は、
→絵柄/文体が好き
→共通する性癖/こだわりが好き
とか。
作品を読んでみて、何から興奮を得たのか思い出してみよう。自分がどれを伝えたいのか、見えてきたかな!?
「やっぱ奇声しか頭に浮かばない」ってなったら諦めずにとにかく(1)を送るんだ。
こっちは「出ない神作品より出る凡作品」を唱えながら書いてんだから「届かない神感想より届く凡感想」だぞ!!!(?)
見えてきた「好き」の主語をそのまま伝えればいいので、文章にすると↓のような感じになる。
できれば「キャラ(の、なにが)」「ストーリー(の、どの部分が)」「絵柄/文体(の、どんなところが)」とかも添えてあると具体的でかなり殺傷力が上がるぞ!
(3)「好き」と感じでなにを得たのかを伝える。
「好き」と感じているから、どうなのか。
→(だから)楽しく読めました。
→(だから)癒されました。
→(だから)元気が出ました。
→(だから)読めて嬉しいです。
本文としては(2)で終わっても問題ないけれど、「自分がどんな影響を与えたのか」がわかると作者は「へへっ///」てよりモチベが上がると思う。
つまりこう↓
あるいはこう↓
しかも、この構文だとだいぶファンレターぽくなる気がする。
「自分の気持ちが文章になってる」ってかんじするよ!(当社比)
(4)締めの応援
「これからもファンです!」という気持ちが伝わるコトバはつまりムーン・ヒーリング・エスカレーションなのでとりあえず発動させてほしい。
→これからも更新を楽しみにしています。
→次の作品待ってます!
こういうかんじのやつ。
これならもう送信ボタン押せるでしょ……!!
他に伝えたいこと(※)があるなら書き足して!
贈るんだ!!気持ちを!!
※ポジティブな気持ちを!!!!
できたら、なるべく、コピペじゃなくて、自分の手でコトバを選んで打ち込もうね。
(5)送信ボタンを押し忘れるな
押すのを止めるのを止めるんだ!
「違う…私が伝えたいパッションはもっとこう(ろくろ)あのくだりがこう最高で最高なのに!こんなのじゃ伝わらない!!!うんち!!!」みたいなのもあるかもしれないが、届かない神感想より(以下略)であってあなたにとっての神をはげましたりねぎらいたいならとにかく一言でも贈るんだ。
送ってるうちにパッションを言葉にする経験値もたまるだろうから。誰でも感想初心者がスタート。
「感想送りたいけどムニャムニャ…」みたいな一歩を踏み出せないヒトがいて、「これならできそう」と思うことがあれば、とりあえず試しにやってみてほしい。
というわけで、「こんな感想の書き方はどうかな」という記事でした。
なお、「作品への好き」と「作者への好き」の両方をしたためた「よくばりファンレター」は、作者がしばらくヒトのすがたとコトバを忘れるからめちゃくちゃ面白いぞ(たぶんね)
(※ノリでこういう風に書いちゃうけど、うれしさを表に出さない噛みしめタイプのヒトもいるから、すべての創作者にはしゃぐ姿を求めちゃダメよ)