猫を引き取るために私は引越しをした。(4)
ところでこれを見てくれ。
すごない???
「猫の様子を見て改良していく」とのことで、最終的にうちの玄関は『MAD MAX 怒りのデスロード』に出てくる車体みたいになる可能性がある。
真剣に取り組んでくれた友人夫婦には感謝してもしきれない。
作成過程のツイートツリーはコチラ↓
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タバコ臭という「第1のえらいこっちゃ」が解決した次の日、息をつく間もなく「第2のえらいこっちゃ」が始まった。
部屋の写真ツイートがバズったのである。
これです↓
まだ猫を飼っていない猫アカウントが「猫のいない猫の部屋の写真」をUPしただけで、一夜にしてフォロワーを3,000人ほど獲得していた。
猫って愛されてるなと思った。
部屋の内装や飼育方法について、たくさんアドバイスを頂けて良かった。
付け焼き刃の少ない知識からではなく、多くの情報からより良いと思えるもの、自分にできそうなことを選択できるというのは、恵まれたことだと思う。
そうして、今の部屋はこうだ。
グレードアップした感ある!
説明すると、
・ジョイントマットをラグで包んで滑り止めシールで固定
(ジョイントマットは猫が食べてしまう危険があるため)
・ケージの上のものを衣装ケースに移動
(重そうだったため。猫砂や餌を湿気や虫から守れるしGOOD)
・上から猫トイレを外へ
(大きすぎてケージ内を圧迫していたため)
(この後に小さなトイレも買ったが、ゲージに入れるタイミングを失ったまま)
・ハウス代わりのキャリーは別の場所に
あとは、猫が気に入ったものを強化したり、気に入らなかったものは下げていきたい。
■
トライアルは10月15日から始まっている。
これは3日目の猫
初日はこう
2日目
神に祈った2日目の夜
我がファムファタルキャット……(オスだけど)
その猫の名前はチョモロ。
引き取った際に名前を変えることもできるみたいだけれど、チョモロはチョモロでいいと思った。
そう呼ぶと反応してくれるし、かわいい名前だ。
(元々はチャモロで、保護猫カフェのオーナーが聞き間違えたまま定着してしまった名前らしいが笑)
未だ、外の音に警戒した様子でおそるおそる部屋の中を歩く。
ほとんどの時間をベッドの下で潜み、こっそり少しずつドライフードを食べる。ベッドの下からカリ…ポリ……。
たまに寂しそうに鳴いて、撫でられに来る。
撫でるとごろごろ喉を鳴らして、お尻を差し出してくる。尻尾の付け根をぽんぽんされるのが好きみたい。そして近くのダンボールや物に頬をゴリゴリすり付けていく。
満足すると給水器で水を飲んで、
ちょっぴり爪とぎしてからベッドの下に戻る。
ふと見ると、じっとこっちを見ている。
呼ぶと、来るときと来ないときがある。
猫砂(おから)は思ったより臭い。
23時くらいになると、夜鳴きが始まる。
初日はベッドの下で鳴きっぱなしだったのが、
2日目はドアの前もポジションに加わり、
3日目からはあちこちで。
爪を立てずにドアをたしたし掻いたり、
窓辺に登ってニャアニャアと何かを恋しがる。
これが結構うるさいし長い。
呼ぶとベッドに上がってきて、しばらくは落ち着くけれど、やがては降りて繰り返す。
そして私は睡魔に負けて爆睡してしまう。
そうやって後半ほったらかすせいか、朝起きると関係値がリセットされていてしばらく警戒される。
近所迷惑はともかく、私はそこまで苦ではない。むしろチョモロがしんどいと思うので、早く夜鳴きしないくらいうちに慣れてほしい。
ゆっくりとだけれど、日に日に私が見ていても許してくれることが増えて嬉しい。
チョモロは、どんなときに幸せを感じてくれるのだろう。
猫が何を感じているのか、どう思っているのか、学術的に証明されていることがあっても、なんとなくわかるような気がしても、本当のところはわからない。
だから、良かれと思って色々用意するけれど、それらを押し付けたりしない。何かを正解だと思い込まないようにもしたい。
幸せにしてあげたい…は、考えるほどむずかしくて、口にしづらい。せめて、穏やかに過ごしてほしいと思う。
私のものさしでチョモロの価値観は測れないけれど、私がチョモロにどれだけ暖かい気持ちにさせてもらっているのかはわかる。
うちに居てくれることに、いっぱいありがとうを示したい。
もうめっちゃしあわせ。猫やばいな。
トライアル(試用期間)は1ヶ月。とはいえ、私が言わない限り中止になることはないらしい。
実質これはもう……と言いたさ1000%なんですが、1ヶ月じっくり見守りたいと思います。
初心者丸出しの私に優しくアドバイスしてくださり、快くチョモロを託してくださいました【保護猫カフェ ひとやすみ】さん、【ねこねこシェルター にゃご庵(とらぞー)】さんには厚く御礼申し上げます。
猫を引き取るために私は引越しをした。
おしまい。
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【番外:かかった費用編】
「引越しや、猫を飼うためにいくらほどかかったのか、何を用意したのか知りたい」という声があったので、ばばっと公開します。
赤裸々で恥ずかしいので限定公開です。
(購読料100円はチョモロの餌または砂代になります。感謝)
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