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【雑記】僕にとってのアシュテ

※攻略とは無関係です。

 僕がアッシュテイルと出会ったのはサービス開始から1ヶ月ほど経った頃で、当時はフィオラ8にアカウントを作って何の気兼ねもなく自由気ままに遊んでいました。

 MMOに関しては社会人なりたての頃に道を踏み外しそうになる一歩手前くらいまでのめり込んだことがあり、お給料を注ぎ込むのはもちろん睡眠時間を極限まで削ってまでパソコンに齧り付いて遊び倒したほどのアホゲーマーだった経歴があります。

 そんなかつての「のめり込み」はやはり歳を重ねた後には反省として活かされるもので、アッシュテイルに手をつけたときにはもうそんな遊び方をしようという気がまるでなく、ゲーム内で仲の良いフレンドを作ってお話しすることもなければ、装備強化の為に諭吉さんの力を借りることもありませんでした。僕はとっくにMMOには疲れていたと、そう思っていたからです。

 ただただ自分の気が向いたときにログインして武装だの絆だのを回し、ドロップやトレードの利用でぼちぼちと強くなっていき、リアルが忙しいときや気が向かないときはアプリを立ち上げることすらせず、そのまま何ヶ月も放置したり、かと思えば思い出したかのように毎日ログインし始めたり、僕はアッシュテイルというゲームをそんな風に遊んでいました。

 そんな僕がジール4に新たにアカウントを作成したのは完全に気まぐれでした。何故アカウントを作ったのか、もう思い出すこともできないくらいの気まぐれです。

 この手のゲームはキャラクターが育たない序盤のうちは誰がやってもそれなりに面白いもので、レベルの低い自キャラクターを育てたい気持ちとまだ賑わいのあるサーバーの雰囲気が相まって自然と毎日ログインするようになっていました。
 しかしながらゲームを遊ぶスタンスはその時点では以前と全く変わっておらず、あくまでもふんわりぼちぼちと遊ぼうと考えていたことは覚えています。

 そんな中である天啓の野良募集でクエストをこなした翌日、その天啓を共にしたフレンドからコチャで星座のお誘いがありました。僕にとってこれはほとんど初めての「アッシュテイル内でのMMOらしい他人とのコミュニケーション」でした。

 攻略のためにフレンドと集い、いつしかそれはフレンドと遊ぶことそのものがゲームを遊ぶ目的の一つとなっていくという、至極MMOらしいルートをまた僕がそこから辿ることになるのは当然のことだったのかもしれません。その日から僕はアッシュテイルをMMOらしく遊び始めたのです。これがジール4のしろみかんの始まりです。

 かつては自分のキャラクターが他人と比べていくら弱くても気になりませんでしたが、強くなりたくて時間とお金を注ぎました。
 かつては完全に気の向くままログインしてましたが、フレンドと日課をこなすために毎日同じ時間にログインしました。
 ギルドでも誰かと会話したりクエストを共にしたり、時にはヘルプに行くこともありましたし、お願いすることもありました。
 フレンドもたくさんできて、自分で情報を発信してみたり様々な交流をしました。

 これらは全て、僕がアッシュテイルというゲームに手をつけた頃には避けて通っていた道なのです。かつてあれだけのめり込んだMMOを辞めた経験があるのですから、どうしてもそういった遊び方をしようと自分から思うことはなかったわけです。

 そして前述したコチャをくれたフレンドとは伴侶になりました。僕は基本的にゲームを遊び倒す人とは気が合います。効率の話や火力の話で盛り上がれる人と毎日遊べることが楽しくて仕方がなくて、どんなに忙しくても欠かさずログインをして遊び、それで1日や1ヶ月をとても充実した気持ちで過ごしたわけです。もうすでにMMOの沼に再びドップリと浸かってしまったのです。

 若かったあの頃のMMOに比べればアシュテで毎日遊ぶことは全く苦ではありませんでした。沼に浸かったとはいえ、僕はあの頃と違ってお金もアホみたいにありますし時間の融通も比較的利きやすくなりましたし、何より携帯できる端末で遊べるゲームですからリアルの犠牲度が段違いです。それに加えて強くて優しい伴侶がいるわけですから、ほとんど温泉みたいな沼です。喜んで浸かります。


 それからはギルドについて試行錯誤もして、結果自分でギルドを建てることにもなり、ランキングもバッチリ意識して楽しんでいました。リアルが忙しくなるタイミングもありましたが、伴侶とフレンド及びギルメンに支えられ何とかここまで来れました。

 MMOをMMOらしく楽しむということは、その場所で他の人間と遊ぶということに他なりません。ですから良いこともあれば悪いこともたくさんあるわけで、それは交流の幅を広げれば広げるほど、そして深めれば深めるほど増えていきます。言ってしまえばそれも醍醐味の一つで、そこにある庭の中で共に遊んだフレンドは、形容しがたく、そして他の何とも置き換えがたい不思議な存在となるわけです。

 僕はかつてのめり込んだMMO内でのフレンドとはサービスが終了して何年も経った現在でも相当数の交流が残っています。それどころか一緒に仕事をしていたりもしますから、MMOはたかがゲームと侮れません。本当に不思議な縁や感情を生むものなのです。

 アッシュテイルで出会ったフレンドたちとそうなりたいと言っているわけでは決してないのですが、僕がアッシュテイルをこのレベルまで遊び倒している以上、少なくともゲーム内ではちゃんとお友達として皆のことを見ています。僕は何度も何人も、画面の向こうの存在でしかなかったMMOフレンドの実物を目の当たりにしているわけですから。


 さて、表題に触れます。僕にとってのアッシュテイルは……お友達と遊ぶ場所です。高校生の頃、放課後に友達とカラオケやボウリングに行ったあの感じと何も変わらないものです。

 そしてちょっと気持ち悪いことを言いますが、というか気持ち悪いということはわかってて言いますが、今あるそんな場所や時間を僕にくれたのは他ならない伴侶なわけです。
 コロナ禍もあって生活に制限がかかっているこのご時世に、アシュテをMMOとしてちゃんと遊ぶだけでこれだけの楽しい時間を過ごせるだなんて、1人では到底行き着かなかったことでしょう。全て伴侶がくれました。

 大げさだな、とか、真面目なことを言うなぁ、だとか、色々と思われる方もいるとは思いますが、僕としてもこれらは正直な感想なので仕方がないのです。そうなってしまったのです。

 そして僕は何よりも伴侶の背中を追うことが楽しくてアッシュテイルを遊んでいるので、極論今の伴侶なしでは僕はアッシュテイルを、少なくともしろみかんのアカウントを最大限楽しむことはできません。

 伴侶にはそれだけたくさんの楽しい時間を貰っているいうことです。感謝しかありません。このガチ恋とも友達とも違う、形容しがたいが特別であることは確信できる不思議な感情は、きっとMMOにのめり込んできた同志達にだけ理解を得られるものなのだと思います。

 長くなりましたし結果的に気持ち悪いことを言ってしまいましたが、アッシュテイルひとつでこんなにペラペラと喋れるというだけで僕は大変満足しておりますし、それが伝われば幸いです。いや、伝わらなくても書けただけで幸いです。そんなところです。

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