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#39 白丸さん界隈の四十歳独身女性の婚活事情

白丸さんの普通の休日日記。
※この日記にオチはありません。
リアルな四十女性たちの会話をお楽しみください。

とある土曜日、女子高時代の同級生であるいくちゃんといずと南埼玉の大都会・所沢でランチをした。
二人は、わたしが高校三年時、毎日一緒に下校していた友人だ。

いずはニューヨークに住んでいて、年に一度しか帰国しないため、なかなか会えない。
帰国に際し、先月からフェイスブックにメッセージを送ってくれていたようだが、現在リア充恐怖症を発症中のわたしは、もう一年以上フェイスブック及びメッセンジャーを開いていないため、そのメッセージに気づかなかった。

埼玉の地産野菜が食べられるビュッフェスタイルレストラン

結局、いくちゃん経由でLINEから連絡をもらい、3人で会うことができた。
で、会うなり二人からは「中国、フェイスブック見れないものね」と言われたので、「あ、う、うん…」と、キレの悪い返事でごまかしておいた。

海外サイトへのアクセス規制がある中国から毎日noteに書き込みができていたのはVPNを使っていたからで、つまり、フェイスブックだって見ようと思えば見れたのだが、自分の対人関係の怠慢について説明を避けたのである。

何はともあれ、青春時代を共に過ごした友人たちに会うのは嬉しいし、楽しい。

いず「みそ子、中国一周してたんだって?」
わたし「う…うん」
いくちゃん「ラクダや馬乗るのはいいけどさ、四十で金ない旅はヤバいね」
わたし「あ、あれは、財布をバッグに入れて上海に送ってしまったからで…香港とマカオだけだよ…」
いず「みそ子、相変わらずなんだね」
自覚はないが、昔からこんな感じだったようだ。

野菜メニューが盛りだくさん

いくちゃん「わたしもみそ子みたいにマッチングアプリしようかな」
いずは既婚だが、いくちゃんは独身でわたしのオタ活仲間だ。
ただ、ちょっと違うのは、いくちゃんは六本木で働くバリキャリで、既に一軒家を埼玉に建てている。

わたし「マッチングアプリって…5日しかしてないし、会ったのは一人だけだよ。なんならベビ子(娘)連れて行ったからね…」
いず「ええ! これ、私の娘ですって?」
わたし「いや…さすがに同席はさせてないけど、近くにいた…」
いず「ウケる、単に出会いをネタにしてるだけじゃん。相手に対して不誠実。しかし、母娘仲良すぎるね」
わたし「うん。だから、ベビ子に彼氏できて、もうあんまり埼玉帰らないって言われて、うつっぽくなったんだ…なかなか子離れができない」
いず「彼氏作れば」
わたし「仕事でリアルで会ってる男性は八十歳とかだよ。それに、母もいるし、再婚する気はあんまないから、難しいな…」
いくちゃん「私も結婚はいいかな。ただ、忙しいからたまにでいいんだけど、身なりを綺麗にして、緊張感がある中でご飯食べたりする人は欲しい」
わたし「なるほど…異性でもご飯食べる友達はいるけど、緊張感はないな…」
いず「みそ子はどんな人がいいの?」
わたし「海外に出たことがある人じゃないと、合わないかも」
いず「アメリカの駐在員探してみようか?」
わたし「(英語しゃべれんし)そんなハイスペ無理でしょ…。というか、もし、万万が一再婚するなら、生きていくのも困難な国で、ボランティアしているようなタイプの人がいい。野生動物のように目の澄んだ人が理想」
いず「みそ子、もう日本いる場合じゃないよ、体力ある内に早く旅立ちな」
いくちゃん「そうそう。中国一周してる場合でもない。進む方角を間違えてる」
わたし「旅では恋愛求めてないよ…。真面目な話すると、今年は仕事以外では本書きたいと思ってる。中国一周グルメ本」
いくちゃん「あー、それ、私も。テーマ決めてないけど、同人誌描くつもり」
いくちゃんはデザイン専攻のクリエイターだ。
わたし「じゃあ、年内に書き上げるのお互い約束しようよ」
いくちゃん「そうだねー」
いず「ん、二人の婚活、恋活はどうなった?」
わたし「今年は保留ということで」
いくちゃん「そだねー」

ホッコリするお味の所沢だんご

というわけで、白丸さん独身女性界隈ではいつまでも婚活話が盛り上がらないのであった。
婚活は、来年、来年、来来来世の予感である…。

おわり🐼


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