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陰キャ大学生のaiko歌詞解釈 ~beat~

『 beat』

ライブに初登場して以降、ライブ定番曲となったこの曲。ノリのいいテンポとキャッチーなメロディとは裏腹に、何処か不整合な歌詞が目立つ。
一方的な片想いなのか、両想いの渦中を唄ったものなのか、はたまた失恋ソングなのか…歌詞を読む限りでは、どの状況を歌ったものなのか断定することが出来ず、曖昧な印象を受ける。
私自身も無理矢理想像を広げて解釈をしてみたのだが、どうもしっくりいかない。
どうしたものかと悩んでいたのだが、ある時ライブでこの曲を聴いた時、ある解釈が頭に浮かんだ。
“もしかして、この曲は恋愛を唄ったものではないのでは?”
恋愛ソングの女王という固定観念からか、aikoが恋愛以外の歌を歌っているなんて、それまで思いつきもしなかったのだ。
しかし、beatは恋愛を歌ったものではないと断言出来る。この解釈ではこの前提で話を進めていく。

明日の時間を誤魔化して書いた手帳
毎日通った道 噛みしめる様に歩いた

“明日の時間を誤魔化して書いた手帳”
どこか楽しそうな印象を受ける。まるで明日とびきり良い事が待っているかのよう。
毎日歩いているこの道さえ、今日は光って見える。
今歩いているこの道は、明日は楽園へ続く道へと姿を変えるのだ。

いつだってあなたがあたしを見てた
それだけで乗り越えられて来たの
せつなくて嬉しい

人並みの関係ではない二人。
二人の間には特別な関係があるようで…

あなたが泣いている事
今は解らないふりして ずっと話そう
水平線が見えた 優しい世界の始まり
誰も今のあなたを責めたり出来ない

そう、これはaikoと私たち『 お花ちゃん』の物語。
地道な日々の積み重ねはライブという楽園へ繋がっていた。
“大好き”しかない空間。
楽しい幸せな時間が流れているにも関わらず、何故だか涙を浮かべる者もいる。
aikoはひとりひとりに愛の言葉を届ける。
手を振り上げて、aikoを見つめる聴衆達はまるで輝く水平線のように見える。
この時間だけは誰にも奪えない。
この空間だけは誰にも邪魔されない。

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コマ落ちした記憶の空白の場所は
忘れたいと目をつぶってしまった場所

生きているだけで人は傷つくこともある。
忘れてしまいたい程の嫌な記憶もある。

そんな時あなたと作った星見つけたら
こんなあたしでも良いんだと思えたりするから

この曲はaikoが私たち『お花ちゃん』に向けたラブソングでもあるのかもしれない。
トップアーティストとして唯一無二の存在であるaikoも時に悩むこともあるに違いない。もし私たちの存在がaikoの助けになっていたらこんなに嬉しいことはない。

心はいつだってあなたを当たり前の様に射してる
笑うあなたがたまらなく愛おしいよ
優しい世界の始まり
誰もあたしの想いを笑ったり出来ない


あなたが泣いている事
今は解らないふりして ずっと話そう
水平線が見えた 優しい世界の始まり
誰も今のあなたを責めたり出来ない

aikoはライブの時間で全員と目を合わせたいと言っていた。
aikoがもしこの歌詞通りにライブ中に私たちの事を見つけ、優しい言葉を歌に乗せて届けてくれているのならば、なんと素晴らしいアーティストを好きになってしまったのだろうか。

aikoが愛の言葉は良い事も悪い事も全てを包み込む。
ライブの時間だけは全てを忘れることができる。
このライブという時間を終わらせたくない。終わりたくない。
この空間にずっと留まりたい。
ライブはとても尊くて、とても大事な時間。
この時間が永遠に続けばいいのに…。(終)


という訳で、beatやらさせて頂きました!!!
ライブ定番曲で1番好きな曲なので、やりたいやりたいと思っていました。
アンケートの結果、票を多く得ることができたので解釈をさせて頂きました。
かなり自己主張が激しい解釈なので、ご期待に添えなかった方がいましたら、ごめんなさい。
また、vol.0でaiko5選をやると言っていて、今回で5回目となってしまいました。
けれど想像していたより楽しくてまだまだ続けたいと思っているので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!!

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